カトリック教地下教会神父ら、中国公安に強制的に連行

2006/02/27
更新: 2006/02/27

【大紀元日本2月27日】「ガーディナル・クァン枢機卿基金会」(本部・米国)は2月17日、河北省の地下カトリック教神父・鹿根君氏と郭彦利氏が保定市駅で公安職員に逮捕されたことを発表した。同基金会の責任者・ゴン民権氏は、2人が逮捕された原因は不明であるとした。アジア自由ラジオが伝えた。

ゴン氏によると、今のところ郭神父は河北省徐水県拘置所に拘束されており、鹿神父は行方不明になった。また、鹿神父は今回で5度目の逮捕となり、これまで3年間の強制労働の刑に処され、ようやく2004年に解放されたという。郭神父は初めて逮捕されたという。

当局の認可された教会で、パウロ二世の追悼ミサを行う神父(AFP)

同氏は「神父らが逮捕されるのは、最近になって始まったことではなく、中共は1949年からカトリック教の信者らに迫害を加えていた。」と述べた。同氏は、中国地下カトリック教会はローマ教皇に対して忠誠を示したため、長期にわたり中共の迫害を受けていると示した。

同氏は、昨年11月にもう一人の主教・賈志国氏は河北省で逮捕され、監禁されていると示した。70歳を超えている賈主教は100人以上の子供を抱える児童養護施設を主宰していた。賈主教は、2004年だけでも8回にわたって拘束され、過去において20年間監禁された経験があるという。

同氏は、関連統計によると、中国カトリック教地下教会のメンバーはすでに800万人を超えたと示した。しかし、過去一年間、中共は同地下教会に対する迫害はエスカレートしたと強調し、中共当局に、国民の宗教・信仰の自由の権利を尊重し、監禁された地下教会メンバーすべての解放を呼びかけた。