【大紀元日本3月11日】中国は今、世界最大の臓器売買の闇市場と化している。これまで国際メディアの報道や医療関係者、被害者遺族の証言などにより、刑務所で囚人や法輪功学習者を殺害し、臓器を摘出する真相の一部が暴露されている。米国に逃亡した中国人ジャーナリストR氏の証言によりこのほど、臓器摘出のために法輪功学習者を殺害する大型秘密刑務所の存在が明かされ、ナチスよりも残酷な迫害実態が暴露された。一方、台湾の「明慧ネット」も複数の法輪功学習者が殺された後、臓器摘出された疑いがあると報じた。米国や欧州連合(EU)、国際人権団体なども中共の組織的犯罪行為を厳しく非難している。
中国人ジャーナリストR氏が瀋陽市近郊の蘇家屯地区にある大型秘密刑務所の存在を明かした。この刑務所は非常に辺鄙な所に位置し、周辺は樹木に囲まれているという。同氏が独自の情報ネットワークで入手した内部情報によると、この刑務所の情報が外界に漏れないように、中の施設はすべて長期服役囚により建設された。高い外塀にはワイヤネットの電気柵が綿密に敷かれ、鉄門は閉ざされたままで、出入りする人はほとんどなく、通る車もワゴン車だけである。刑務所の存在が闇に包まれ、外部から完全に遮断されていて、看板も掲げていない。
R氏と連携する内部情報筋によれば、この秘密刑務所には東北地区の法輪功学習者約6千人が監禁されている。そのほか死体を処分する焼却炉が設けられ、臓器を摘出する専門医が多く駐留している。法輪功学習者は生きたまま刑務所から出ることがなく、殺害された後、臓器が摘出され、死体は所内で焼却されるという。
周辺地区の住民によると、刑務所の正体を知らずに、周辺あたりには人の気配がなく、毎日煙突から白い煙が見え、非常に不気味な雰囲気が漂うため、住民は恐怖のあまり、ここには近寄らないようにしているという。
別の目撃者の証言によると、蘇家屯地区に通じる道路には、障害物が設置され、車が通れないようにしているという。
一方、瀋陽市一部の私立病院や医療機構の関係者の間では、蘇家屯の秘密刑務所で法輪功学習者の臓器を入手できるとの情報は密かに流れている。しかし、公ではだれも口を固く閉ざしている。
中共政権は法輪功への集団迫害をすでに6年以上続けてきた。全国で数十万人の学習者が監禁され、ナチスよりも残酷な拷問を受けている。江沢民前総書記が指揮する下で、法輪功学習者に対し、「名誉を貶し、経済力を絶ち、肉体を消滅させる」「どんどん拷問をし、死んだら自殺だ」「身元を確認せず、火葬できる」などの政策が政権内部で通達され、6年間大勢の法輪功学習者が謎のままで殺害された。
以下に公表する法輪功学習者の臓器が摘出された疑いがある実例は、台湾の「明慧ネット」で報道されたもので、恐らく氷山の一角にすぎない。
王斌氏(男、享年44歳)は、黒竜江省に在住する法輪功学習者、生前は大慶油田の探査開発研究所のコンピューター・ステーションのソフトエンジニアだった。2000年9月24日大慶市男子労動教養所で警官・冯喜などから酷刑拷問を受け死亡した。死後心臓や、脳組織などの臓器が摘出された。
死後の王斌氏(明慧ネット)
生前の王斌氏(明慧ネット)
黒龍江省ハルピン市第三火力発電所に勤務する技術者・任鵬武氏(男、享年33歳)は、法輪功の冤罪を訴えるビラを配布したとして、呼蘭区の第2看守所に監禁された。5日後の21日、公安当局は家族に任鵬武氏が死亡したと通告した。遺体の損傷が激しいため、家族は写真撮影しようとしたが、警官に禁止された。その後家族の同意を得ずに、死者ののどから下半身までの臓器は全部摘出され、強制的に火葬した。
生前の任鵬武氏(明慧ネット)
カク潤娟氏(女、享年28歳)は、広州の柯子嶺の住民だった。 2002年2月25日広州白雲区の警官に違法逮捕され、22日後に旦那さんには同氏が死亡したと通知された。遺体と対面したときに、あまり損傷が激しいため、家族は本人であると確認できなかった。その後、2歳の息子の血液を検査した結果、遺体はカク潤娟であることが断定された。内情を知る人の証言によると、カク潤娟は生前様々の酷刑を受け、さらに黄色い薬物のようなものが大量に鼻から管で強制注入され、激しい嘔吐を繰り返したという。死後警察は家族の了解がないままで、遺体を解剖し、内臓の一部を取り出した。状況から判断すると、薬物の実験台にされた可能性が高い。
楊麗栄氏(女、享年34歳)は、河北省保定の定州市住民だった。法輪功の修練を放棄しないため、毎日警官が自宅に現れ、一家を脅迫と騒乱し続け、さらに高額の罰金が徴収され、本人は3回も洗脳センターに収監された。2002年2月8日夜警官は楊家を違法家宅捜索した。次の日の早朝旦那さんは楊麗栄氏の首を絞め、殺した。当時10歳の息子さんは一部始終を全部目撃した。旦那さんの自首の通報を受け現場に駆けつけた法医学者は、その場で遺体を解剖し、多くの臓器を摘出し、持って行かれた。目撃者の証言によると、臓器から熱気が立ち上り、血は当たりの地面を赤く染めたという。
左志剛氏(男、享年33歳)は、フィリップ駐中国子会社に勤務する電気製品の修理技師で、河北省石家荘市中山路にある瑞光コンピュータ会社に在職していた。2001年5月30日、左氏が結婚する前日に、警官に違法逮捕され、一夜で死亡した。公安当局は首吊り自殺と説明しているが、左氏は身長172センチで、自殺場所とされている刑務所の扉は160センチの高さだった。遺体には激しい損傷があり、背中の腰あたりには2つの正方形の大きな穴が開き、臓器が取り出された模様。遺族は納得しないため、いまだに遺体は火葬されていない。
生前の左志剛氏(明慧ネット)
楊瑞玉氏(女、享年47歳)は、福州市台江区の房産局に在職していた。2001年7月楊氏は仕事場で違法逮捕され、三日後死亡した。遺族と同僚らは遺体に接近することが禁止され、福州市公安局のパトカーに乗せられ、火葬場に運ばれ、火葬された。関係者は死者の腰の後部には拳の大きさの穴が開いていると目撃した。
孫瑞健氏(男、享年29歳)は、武漢体育学院を卒業した後福州市で就職した。2000年11月直訴するために北京に出向かい、公安当局に逮捕された。12月1日家族は同氏が走行中の列車から飛び降りる際に死亡したと告げられた。最初には、当局は遺体との対面を禁止したが、最後に遺体と会わせたときに、腹部や胸部はすでに解剖されていた。体には拷問を受けた傷跡が鮮明に残っている。
王行塁氏(男、享年35歳)は、山東省臨沂市の燐酸肥料・工場に勤務していた。2001年8月21日、法輪功の冤罪を訴えるスローガンを書いたため、公安当局に逮捕され、16日後に死亡した。死後三日後に、陽谷県公安局は家族に知らせた。内情を知る人は、王氏は酷刑拷問で死亡し、解剖された後、県医院に搬送されたと漏らした。県医院のある医者もこの情報の信憑性を証明し、臓器が取り出された可能性を示唆した。一方、陽谷県公安局などは「明慧ネット」記者の電話取材を拒否した。
広州市白雲区戒毒所(麻薬常用者を更生される施設)に収監されていた人が提供した情報によると、所の中では、法輪功学習者も多く監禁されている、警官は常に麻薬者に法輪功学習者を暴行するよう命じ、所内の医者はその都度に腹部や、腰、目を殴らないように強調した。「腰を絶対に殴るな、腎臓には大事の用があるからだ」という。一緒に監禁していた東北地区に在住する法輪功の中、青年男性は、ある日連れ出されたが、二度と戻らなかった、地方の法輪功学習者は逮捕され、殺されても、家族が知らないため調べる術もないという。
法輪功学習者・劉玉鳳氏の遺体、臓器を摘出した跡がある(明慧ネット)
米下院は昨年12月、中共政権の労働改造制度を非難する「労働改造譴責法案」可決した。草案を作成した共和党議員フランク・オルフ氏は、中共政権の囚人を利用した臓器売買を厳しく批判した。米国の労働改造基金会の関係者は「多くの患者が移植を受けるときに、だれもが臓器提供の合法性を考慮していない」と指摘、欧州議会も1998年、中共の臓器摘出事実に震撼、「これは国際基準に照らしても、深刻な人権違反、一種の犯罪行為」と厳しく非難した。
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