【大紀元日本3月13日】西アフリカで今年1月から脳炎が流行し、これまでに300人以上の人が死亡した。
「国境なき医師団」の統計によると、ブルキナファソでは、2千人以上が脳炎に感染し、そのうち246人が死亡した。同国政府は西部、南西部と北部の10地区を感染区と公表、100万剤以上のワクチンを緊急購入し、住民に無料接種している。
また、ナイジェリア 衛生部の統計によると、今年1月と2月に、614人が脳炎に感染し、そのうち44人が死亡した。同国政府と「国境なき医師団」は、74万剤のワクチンの緊急購入を計画し、感染の拡大防止を図っている。
ユニセフ駐コートジボアール事務所によれば、コートジボアール北部の反対派武装勢力が制御する地区では、今年1月から94人が脳炎感染し、そのうち33人が死亡した。ユニセフと衛生部門はワクチンを緊急調達し、現地住民に無料接種している。
脳炎は細菌、ウィルス、菌類などの感染により脳膜が炎症を起こす病気。高熱や激しい頭痛、嘔吐、頚部が強ばるなどの症状が現れる。重症の場合は、痙攣や昏睡状態に陥る。流行性脳炎の感染ルートは空気感染などである。西アフリカは1月から3月までは風が強く、空気が非常乾燥するため、脳炎感染の危険シーズンであるという。