【大紀元日本4月14日】大紀元時報の招請で「日本は中国を助けて民主人権事業を促進すべし」という講演を行ったため、(日中)両国に住んでいる友人達に繰り返し忠告され、絶交書までもらった。帰国してから皆さんの手紙を読んでみると、講演を止めるよう忠告する理由は四つに纏められる。①キリスト教の信徒として、異教のことに触れることはいけない②講演会の訪問に際し、ペンクラブの安全のことを考えなければならない③「大紀元」は取材対象を勝手に取捨選択し、法輪功は共産党とあまり変わらない④日本主流社会の友人が失われる。四つの理由の裏に総理由が一つあるが、それはつまり、法輪功、「大紀元」は中共の最も敏感な敵であり、われわれは自律しなければならなく、それらのものから離れたほうがよい。
これらの理由は私にとって理由とは言えない。一つ目は、キリスト教は最初、イエス様一人しかいなかった。周囲は全て異教の人であり、何をしても、どこに行っても、全て異教の地域だった。パウロがローマに行くことも、マテオ・リッチが中国に行くことも、全て異教の領域に入ったことに過ぎず、異教の領域に入らなかったら、今日のキリスト教の世界はないだろう。二つ目は、ペンクラブの安全は何をやっているのかに関係なく、政府の意向に関係がある。しかし、政府の意向は玉虫色で分かり難いので、われわれは自らの心情で物事を行うしかなく、政府の意向には従えない。
三つ目は、この世には取材対象の話を一文字も変えなくそのまま発表する媒体はないだろう。「人民日報」及び大陸の全ての媒体は、われわれの名前すら載せてくれないのに、何故「大紀元」に対しては、一文字も変えてはいけないと厳しく要求しなければならないのか。「大紀元」が弾圧対象で、「人民日報」が官報だからだろうか?いまから法輪功の媒体のインタビューを受けないと宣誓する友人もいるが、それでは「大紀元」を見ない勇気があるだろうか?法輪功学習者が発明したソフトウェアを使わずに海外のホームページを見ることが出来るだろうか?
四つ目は、日本で強烈に感じたことがあるが、日本の主流社会は既に中国政界の精神的殖民地になっているので、失わなければならないものは大胆に捨て去り、まるでわれわれが中国官僚社会の「かわいがること」を余儀なく捨て去るように、惜しく感じる必要は全くない。事後証明されたように、この度の講演は日本主流社会の友人を失ってはない。日本大手メディアの記者は:「日本人も法輪功学習者は皆良い人であることをよく知っており、邪教とは思っていません。われわれが彼らに近づかない原因は、中国政府の機嫌を損ないたくないからです。あなたの今回の講演は、われわれ日本人と日本メディアにとって、一つの突破口になります」と言った。
日本外務省職員は、私に一年間の日本滞在を許可したいと更に明確に表明してくれた。私が、江沢民の軍事委員会主席辞任、所謂国家秘密を漏らしたからではなく、私が彼らと売国的な21条条約或いは馬関条約のようなものを結んだからでもなく、私の独立、人道最高の主張が原因である。
われわれは本棚で一冊の本が見当たらないとき、それの名前を呼んでそれを呼び出すことは出来ないだろう。本は物であり、われわれは人間であるから、物と人間の間にはこのように交流することは出来ない。われわれは犬や猫などと話し合いたくても、われわれは人間で、それらは動物なので、人間と動物の間にはこのような交流方法がないため、それも出来ない。われわれは亡くなった肉親に会いたくても、われわれと肉親は別々に陰陽両界にいるため、陽と陰の間にはこのような交流方法がないため、それも不可能な事である。しかし、生きている人の間にはもともとこのように交流することが出来るのに、なぜ必ず人為的に隔絶しておくのか。
土地の主人を孤立隔絶して置き、右派を孤立隔絶して置き、意義人士を孤立隔絶して置き、法輪功を孤立隔絶して置き、高智盛弁護士を孤立隔絶して置き、氷点事件を孤立隔絶して置き、中国人民がインターネットを使って連絡することをフィルターをかけて孤立隔絶して置くなど、何かを孤立隔絶するのは彼らの国を治め、民主を治める手段である。われわれは彼らのお腹にいる回虫のように、彼らが考えていることを当てて、自覚的に彼らの思うつぼにちょうどはまるように選択する義務はない。
この四つの理由の裏の総理由について、私は「もし政府が敵視するものは、われわれも敵視しなければならない。政府の監視対象は、われわれにも同様。それでは、政府がわれわれのことを監視対象として敵視しているとき、われわれはどのように自らを認識すればよいのか?自分で自分を監視し敵視すべきなのだろうか??」と思う。
理由は成立しないけど、なんと言っても友人達の忠告だから、講演前の数日は、酷い苦痛になり「口内炎」まで出来てきた。日本人はのぼせて出来た口の炎症を「口内炎」と言う。今は苦痛がなくなり、もし女性共産党員と女性法輪功学習者の中から妻を選ぶとすれば、私は真善忍を信仰する法輪功女性を選び、男性の王昭君(※)になって、入り婿として法輪功世界に入り親善を保ちたい。
2006年3月24日 北京(http://www.dajiyuan.com)
※王昭君…漢の元帝の後宮、中国四大美人の一人。北方騎馬民族の匈奴(モンゴル)の懐柔策として、政略結婚させられた悲劇の女性としての側面のほか、両国の架け橋として友好に貢献したと評価された。
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