北朝鮮拉致被害者家族、ブッシュ米国大統領と面談

2006/04/30
更新: 2006/04/30

【大紀元日本4月30日】日本人拉致被害者の、横田早紀江さん(70)ら家族は28日、米大統領官邸でブッシュ大統領と面会、ブッシュ大統領は北朝鮮政権の非道を譴責した。

ブッシュ大統領は、横田氏と面会後、最も感慨の深かった面談と表現、横田氏の実娘・めぐみさんは、1977年当時13歳で北朝鮮工作員によって拉致され北朝鮮に連れて行かれた。

ブッシュ大統領は、米国人には想像できない事態で、拉致は国家指導者としてあるまじき行為と指摘、もし北朝鮮が世界から尊敬されたいのなら、人権と尊厳を尊重し、拉致した娘を母親に返さなくてはならないと明言、世界の警察官としての面目を躍如した。

面談には、2002年の瀋陽日本領事館駆け込み事件で救出された北朝鮮家族の一人、ソンミちゃんも同席、大統領は面談前にソンミちゃんを抱きかかえ、人権擁護大国・米国の立場を世界に向けて発信した。 

27日には、横田さんは米議会公聴会でも証言、これにあわせて米シークレット・サービスなどの政府情報関係者らが、北朝鮮の偽造ドル紙幣、偽造ブランドタバコ、不法薬物密輸出などの国際経済犯罪について報告、首謀者は国家指導者(金正日)と発言して注目を集めた。

北朝鮮は70年代から80年代にかけ、拉致した日本人をスパイの訓練教官として使役、これを認め日本人拉致被害者5人を日本に帰したが、日本政府はさらに情報公開するよう北朝鮮政府と交渉を継続している。