タミル・イーラム解放の虎、地元作業員12人を殺害

2006/06/02
更新: 2006/06/02

【大紀元日本6月2日】スリランカ陸軍当局は29日、「タミル・イーラム解放の虎」(LTTE)が、セイロン島東部の政情不安地域で建設作業員12人を殺害したと発表した。陸軍当局がAFP通信に明かしたところによると、LTTEは29日、シンハラ族の支配地域から作業員14人を誘拐、内12人を殺害したという。BBCが伝えた。

LTTE側は犯行を否定したが、欧州連合がLTTEを「テロ集団」と指定したことから、同事件はその報復措置とみられている。現地特派員によると、被害に遭った作業員たちは、バティカローア近郊・マセンプラの国営事業に就労していたという。政府軍スポークスマン・プラサド氏によると、生存者2人は銃創を負っているものの、警察に通報後、近郊の病院に搬送されたという。

現地特派員によると、LTTEの代表が6月にオスロでの安保会議を傍聴するが、2月から開始されたスリランカ政府との和平交渉とは別枠であるという。スリランカではここ数ヶ月で約100人が殺害されており、2002年2月に政府とLTTEとで締結された和平交渉が揺らぎ始めている。

関連特集: