ベネズエラのチャベス大統領は3日、ハリウッドによる文化の「独裁」に対抗し、首都カラカスの郊外に建設した映画制作施設のオープン記念式典を開催した。
この施設は、地元や南米の独立系映画の制作を推進するために、900万ドル(約10億円)の投資をもとに設立された。
キューバと同盟し、石油により莫大な利益を得ているチャベス大統領は米国からの影響に対抗して社会主義運動を起こし、ワシントンと対立。ブッシュ米大統領をテロリストとみなし、米国の自由市場政策を批判するほか、ベネズエラの子供たちにスーパーマンなど米国のヒーローを無視し、ハロウィーンなどの行事を忘れるよう促している。
同大統領は昨年、米CNNテレビなどに対抗して、地方ニュース放送局「Telesur」を開設した。
[カラカス(ベネズエラ) 3日 ロイター]