【大紀元日本6月20日】カリブ海の島国セントクリストファー・ネビスで18日開かれた「第58回国際捕鯨委員会(IWC)」総会で、加盟国委員による投票が行われ、「商業捕鯨再開」の議題に対し、賛成33、反対32、棄権1の結果が得られた。20年間捕鯨を中断した日本などの捕鯨支持国にとって、捕鯨再開の望みをつなぐものとされているが、今回の投票結果は、賛成票が反対票を上回ったのが僅か1票だったため、商業捕鯨再開の問題は、今後も争議になるとみられる。
投票結果発表後、日本側代表は歴史的一日と評したが、商業捕鯨に反対するブラジルとニュージーランドは、投票の合法性に疑問を提出した。
また、動物愛護団体は同結果に失望をしたと表明。国際動物福利基金会スポークスマンは、商業捕鯨を反対する加盟国は、もっと声を挙げるべきであると遺憾の意を表した。
BBCによると、商業捕鯨を再開する目標を実現するためには、委員会の4分の3が賛成でなければ、最終的な決議にならないことから、日本側はより多くの商業捕鯨支持国の理解が必要であるとみられる。
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