【大紀元日本8月28日】中国の情報筋によると、中国人民銀行はこのほど、『極秘緊急通達』を内部通達した。その内容は、中国国内で出回っている、紙幣に書かれた脱党メッセージを取り締まるというもの。海外の中国問題専門家たちは、中共の内情を分析した。
緊急内部通達の写し(大紀元)
通達の大筋の内容は、「法輪功は人民元の紙幣に反共産党のスローガンを書いている。一旦このような紙幣を発見した場合、すぐに押収、登録、処分する。その上、人民銀行や、公安警察に報告しなくてはならない」
北京市民が共産党からの離脱を宣言するメッセージが書かれている(大紀元)
大紀元記者が中国人民銀行上海本部に電話を掛け、事実関係を確認したところ、電話に出た関係者は、同様の口頭通達を受けたことがあると答え、「反動(反共産党)スローガンの記述が激増し、防ぐ術がない」と漏らした。
カナダ在住の人権弁護士・郭国汀氏は、中共政権内部は、「九評共産党」の伝播や、共産党離脱などの動きを非常に恐れている証だと指摘した。
大紀元のコラム作家・コウ平氏は、「人民元に書かれている反共産党スローガンを取り締まるということは、『九評共産党』や、脱党運動が中共政権に強い衝撃を与えているということだ。脱党のメッセージは民衆の心の叫びであり、このようなスローガンが大量出現するのは、多くの国民が洗脳教育から目覚め、中共への恐怖から脱出した証である。中共の取締りは、一層国民の好奇心を掻きたて、事の真相を探り始めるようになるだろう。」と語った。
また、コウ平氏は、「中共政権による強権統治の下、国民は怒りを抑え続けてきた。中国社会自体は密封された圧力鍋のようで、脱党運動はこの圧力鍋に穴を開けていき、次第に事態は収拾つかなくなるだろう。暴力では人の心を掴む事が出来ない。国民が共産党に見切りをつけ、その関連組織から脱退することは、中共政権を崩壊させる最も効果的な方法だ」と語った。