[マニラ 28日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は28日、今回の米朝首脳会談は合意なしに幕を閉じたものの、今後も会談を開く可能性はあるとの認識を示した。ただ、現時点でそのような計画はないとも述べた。
ポンペオ長官は記者団に対し「日程は決まっていない。互いの体勢を少々立て直すため、少し先の話になるだろう。ビーガン北朝鮮担当特別大使と交渉チームが間もなく着手すると期待している」と語った。
同時に「対話には根拠が必要」とし、「どのように前進させていくかを正当化する理論が必要だ」と強調した。その上で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が非核化に向けた用意と核・ミサイル実験の凍結維持を確約し、トランプ大統領が米韓合同軍事演習の停止にコミットメントを示していることを踏まえ「前進していくための根拠はある」との確信を示した。
また、両国が過去60─90日の実務レベルでの協議で多くの諸問題を解決し、首脳会談でも一定の進展が見られたとしつつも、「望んでいたほどの達成には至らなかった」と述べた。
首脳会談の詳細には踏み込まなかったものの、北朝鮮による制裁全面解除の要求はこれまでも続いてきた懸案なのか、突然突きつけられたのかとの質問に対しては、「われわれは大半のことに驚かなかったとだけ断言できる」と応じた。
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