中国人、北朝鮮への旅行禁止、ミサイル発射試験を示唆か

2006/09/07
更新: 2006/09/07

【大紀元日本9月7日】香港の中国人権民主運動情報センターが9月2日に伝えたところによると、北朝鮮当局は8月10日より中国国民に対して、北朝鮮への入国を禁止したため、9月初旬に予定していた一部の旅行団体は取消しになったという。情報筋では、北朝鮮がミサイル発射試験を行う可能性が高いことから、事前に諜報員の潜入を防ぐためであるとみられる。中央社が伝えた。

中国人権民主運動情報センターによると、北京のある旅行団体および丹東の2つの旅行団体は共に8月8日に、北朝鮮当局より8月10日から中国国民の北朝鮮への入国は禁止するとの通達を受けた。当局より理由の説明は無かったという。旅行に支払った費用は払い戻しになったことの、9月に予定していた中国人旅行者千人に影響を及ぼした。情報筋によると、個人旅行も許されないという。

中国人権民主運動情報センターは、北朝鮮の今回の動きは、ミサイル発射試験を行う可能性を促したとし、外国旅行者の入国禁止は核試験にとって必要であるとの見方を示した。

これに対して、米・韓・日・露・中は現在情報収集に急いでいる。衛星および無線監視、盗聴などの技術手段のほかに、伝統的な情報収集は入国許可されている韓国系中国人旅行団体および商務団体、貿易団体などを通じて行う。また、中国および北朝鮮の密輸者も情報源の1つとなる。

実際、韓国の聯合ニュースによると、9月3日に、米国KH-12偵察衛星が北朝鮮の旗対嶺のミサイル基地に多くの車両を探知した。これらの車両は「ノドン」および「スカッド弾道ミサイルの発射準備のためであるとみられる。韓国軍隊情報部門は、北朝鮮がミサイル発射試験の可能性に厳密に注意しているが、今のところ、ミサイル発射の動きはないという。