中国山西省:大型ガス爆発事故、死者17人、30人が炭坑内

2006/11/07
更新: 2006/11/07

【大紀元日本11月7日】中国甘粛省で3日連続で3度の炭坑爆発事故が発生したのに続き、11月5日、山西省大同炭鉱集団企業の炭鉱では、大型ガス爆発事故が起きた。少なくても17人が死亡、30人が炭坑内に残されているという。

山西省石炭安全監察局の報告によると、5日午前11時45分ころに、同省原平市大同炭鉱集団軒崗煤電公司の焦家寨炭鉱でガス爆発事故が発生し、爆発現場から約4~500メートルを離れた場所で17人の遺体が見つかったという。

一方、炭坑内は爆発による深刻な崩れおよび基準以上の高濃度ガスが充満しているため、救出作業が困難を極めているという。情報筋によると、国有である同炭鉱の年間生産量は150万トンで、高濃度ガス炭鉱に属するという。

中国各地の炭鉱では10月以降、大型爆発事故が頻発し、10月だけでも12件の炭坑爆発事故が発生し、死者93人、行方不明者42人、負傷者55人を出していると報道されている。しかし、中共安全監督管理総局の統計によると、10月における炭鉱企業の爆発事故は174件、死者345人であるという。

アナリストによると、年間下半期に入ると各地区が年度予定目標を達成するために、増産を促したため、安全生産面が手薄になり、さらに、冬季入りしたことで石炭市場の需要が増加し、各炭坑では労働者定員超過および極度の増産によって、炭坑爆発事故をもたらしたと分析している。