ベルギー与党議員、中国の臓器売買告発、「中国で死刑囚による臓器提供は、強制的に行われ

2006/12/01
更新: 2006/12/01

【大紀元日本12月1日】ベルギー与党のパトリック・ファンクルンケルスフェン上院議員(49)=蘭語系自由党=は、中国国内での違法な臓器売買ネットワークの存在を確認し、中国での臓器移植は臓器売買の犯罪行為であり、罰則を規定する法案をベルギー議会に提出する考えを示した。

蘭語系自由党(VLD)のサイトによると、ファンクルンケルスフェン議員は、中国国内における大量の臓器移植に以前から疑いの目をむけていたという。医者である同議員は、「中国国内において、世界の他地域では考えられないほど豊富な臓器供給がある。そのことは非常に疑わしい」と見解を明らかにした。

同議員は、腎臓移植が必要な患者に扮し、中国国内のサイトで申込書を記入してからまもなく、斡旋人から回答が届き、「5万ユーロを支払えば、数週間以内に、移植手術を行う」との内容だった。また、先方からは「中国で臓器を提供する人が大勢存在し、しかも皆20代の若者である」との説明を受けた。また、同議員は、中国国内における裁判所と刑務所の関係者は臓器移植の裏事情と関連しているとの見解を示した。

また、中国人の文化風習では、死後の遺体の保全が重視されていると伝え、同議員は、中国の臓器提供者である死刑囚から臓器提供の意思は得られている可能性はほとんどないとし、臓器が強制摘出されているとの認識を述べた。 

同議員は中国での臓器移植は犯罪行為であり、罰則を規定する法案提出を考えているという。また、オーストラリアでの啓発運動の例を挙げ、同国では渡航移植で中国に行く患者数が激減したという。

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