【大紀元日本1月20日】BBCや米国専門誌「AVIATION WEEK」などからの報道によると、中共宇宙当局は11日、「衛星破壊兵器(ASAT)」により、上空800km以上の老朽化した気象衛星を破壊したもようだ。
米国の中央情報局(CIA)、国家安全保障局(NSA)、国防情報局(DIA)、宇宙航空局(NASA)をはじめとする観測機関らは17日、中共宇宙当局の一連の実験について情報を収集中だとの公式見解を発した。こういった中国側の行動は、米強硬派・ブッシュ政権が昨年から唱導する「国家的宇宙中期計画」に対応したものだというのがワシントン筋の見方だ。
今回の実験で撃墜された中国の気象衛星「風雲」1号は、太陽同期極軌道で、国内初の気象衛星として、1988年9月6日に打ち上げられた。撃墜実験は、四川省西昌市の西部上空約840kmで行われた。西昌市には、中共の大型宇宙センターがある。
こういった中共当局による「政治的兵器」の実験は、欧米や日本などの西側先進国の情報偵察衛星に脅威を与える可能性がある。中国はすでに、上空から10フィート以内の尺度で目標を特定して撮影できる情報衛星を打ち上げている。大陸本土から台湾に照準する巡航ミサイルを精密誘導するためだ。これに対して、台湾当局もまたイスラエルの情報衛星からその偵察能力情報を買い上げている。
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