中国:収賄罪で逮捕、国家薬監局局長が自殺か

2007/02/02
更新: 2007/02/02

【大紀元日本2月2日】上海現地紙の報道によると、収賄罪として昨年12月に逮捕された中国国家薬監局鄭筱萸・前薬監局局長(62)は、法の裁きを恐れて自殺した噂が中国国家薬監局内部で流れているという。

上海現地紙「新民週刊」によると、今年の1月24日、中国国務院の温家宝首相は、国務院常務会議を開催した際に、鄭筱萸前局長の収賄事件についての報告を聴取し、同件に対して「重大な誤りで失職し、人民に危害をもたらし悪影響を及ぼし、党及び政府のイメージを汚した」と厳しく指摘したという。

報道によると、中国の首相が国務院常務会議を開き、政府高官の腐敗事件について報告を聴取し、報道メディアに公に報道させたことは異例であるとし、中国上層部が同件に対して、一般事件を遥かに越えて非常に重視していることが分かる。

鄭・前局長は1994年に中国国家医薬管理局局長および党団体書記に就任し、1998年3月に国務院の機構改革後に、国家薬監局局長に就任した。2005年6月22日、国家薬監局局長および党団体書記を罷免された。

鄭・前局長は罷免されて1年6ヶ月後に、収賄の容疑にかけられたため、2006年12月28日に中国共産(中共)党中央紀律検査委員会に「双規」処分に処された(規定の時間、場所で掛けられた問題を見つめなおし反省する)。

報道によると、このほど反腐敗の波が再び巻き起こされた中国の腐敗事件の中で、国家薬監局がやり玉に挙げられ、同局の局級高官がすでに多く逮捕され、または、要訴追事件として提起されたという。

一方、鄭・前局長の自殺説について、同局関係者ははっきりとコメントはしていないが「どれくらいの罪を犯したか、鄭氏自身が一番良く知っている」と語った。