【大紀元日本3月4日】香港税関関係者によると、先月末に香港国際空港海運貨物ステーションの港地区で、広東省桂山から香港に到着した地元漁船から、申告貨物リストに記載されていない合計約4,630キロの淡水魚および亀を発見し押収たという。押収された海産物は、香港の市場で販売する予定でいることは調査で分かった。
香港税関関係者は2月26日夜、密輸を取締る活動の一環で港地区で巡回した時に、不信な漁船を発見し、152箱の海産物の中から137キロの白ウナギ、生魚、山斑魚等淡水魚および173キロのブラジル亀、合計約21万元(約320万円)に相当する密輸貨物を発見したという。
税関関係者は船主を含む中国内陸男性4人(23歳~49歳)を勾留した。船主は運搬貨物リストおよび魚類、亀についての衛生証明書を提出できなかったため、香港税関当局は4人に対して、「輸出入条例」違反として起訴されるとみられる。
香港税関はすでに同件を食品環境署および漁農自然護理署へ連絡したという。海域行動チームの林志強・指揮官は「香港税関は密輸魚類を取締るために、香港水域へ出入りする船舶の捜査を強化している」と強調した。林・指揮官は、不法漁船は中国旧正月後に需要増加を見込んで、大量の海産物を香港へ密輸しようと予測しているが、今回はそれとは無関係であろうとの見解を示した。
林・指揮官は、税関は今後も食品環境署と協力し合い、淡水魚の密輸を取締ると強調した。一方食品環境署食物安全センター関係者は、密輸魚類は市場へ流通していないが、抜き打ち検査を強化する考えを示した。
「輸出入条例」によると、積載貨物リスト未登録貨物を香港へ輸出し、または、密輸目的で船舶の構造を改変することはすべて違法とみなし、最高200万元(約3千万円)の罰金と7年の懲役が科せられる。