李登輝氏、成田でペットボトル投げられる

2007/06/09
更新: 2007/06/09

【大紀元日本6月9日】9日午後3時半ごろ、成田空港で、訪日を終え台湾帰国する直前の李登輝・前総統一行が、男に清涼飲料水のペットボトル2本を投げつけられた。男は、その場で取り押さえられ、暴行の現行犯で逮捕された。李氏は無事だったが、夫人が膝をけがし、逃げようとした男に見送りの日本人男性が腹部を蹴られたが、いずれも軽傷だった。

調べによると、男は、中国籍(遼寧省出身)の自称エンジニア薛義容疑者(34)=千葉市美浜区高洲=。薛容疑者は、犯行を認め、台湾を独立させようとしている「李登輝氏が嫌い」と供述しているという。

見送りの一行として現場にいた永山英樹氏(台湾研究フォーラム会長)によると、同容疑者は見送りの日本人らの後ろにいて、出発ゲートのところで、李氏が一行の一人一人と握手しているところに、ペットボトル2本を投げつけたという。台湾から来た警備の男性が李氏夫人の身を守ろうとして、夫人の身体に覆い被さった際、夫人が倒れて膝をけがしたが軽傷だった。

今回の訪日では念願の奥の細道訪問、講演会や記者会見、靖国参拝などが実現し、「これまでで最高の訪日」と李氏が話していただけに、関係者らは憤りを隠せない。永山氏は「このような卑劣な暴力行為は絶対許すことができない。中国政府の真意を受けたのではないかと疑っている。なぜなら、中国政府を李登輝さんの訪日を反対していたからだ。犯人は民族的英雄とされるだろう。このような中共とどうして友好的な関係を築けるだろうか」と語った。