【大紀元日本6月18日】中国当局の強い反発を受けながら、豪州首相ジョン・ハワード氏は15日、チベットの精神指導者ダライ・ラマ14世(71)と会談した。
ダライ・ラマは11日に豪州入りし、すでに北京はこの事を注目しており、今回の訪問はキャンベラと北京の関係を緊張させている。もともとベルギーのブリュッセルのチベット論壇に招かれ、出席予定だったが、北京の圧力により先日ベルギーは招待を断念した。
ハワード首相がダライ・ラマとの会談を発表してすぐ、ダライ・ラマは欧州訪問を中止することを公表した。
BBCは、豪中貿易では、中国は経済発展のため天然資源の需要が増加しており、豪州の豊富な鉄鉱や天然ガスなどに期待していることから、オーストラリアは有利な立場にあると言える。このことを踏まえて今回のダライ・ラマとの会談について考えてれば、さほど軽率な決定ではないと報じた。
中国は、今週初めにこの件に対し、中国分裂を図るとしてダライ・ラマの豪州入りを非難したが、豪州当局は「我々は世界で最も自由な民主的国家の1つであり、ダライ・ラマのような重要な精神指導者の訪問はいつでも歓迎する」と非難をはねのけた。
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