香港20代男性、中国製ワクチン接種で顔面麻痺に 死者も2人増

2021/03/26
更新: 2021/03/26

中国製中共ウイルス新型コロナウイルスワクチンを接種した20代の香港市民には、失神や顔面神経麻痺などの副反応がみられたことがわかった。また、24日に、中国製ワクチンを受けて死亡した市民が新たに2人増えた。

地元メディアによると、26歳の男性市民は24日午後、政府が指定したワクチン接種施設で、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発したコロナバック(CoronaVac)ワクチンを受けた。市民は施設から出た直後に意識を失い、救急車で病院に運ばれた。約1時間後に、同市民は意識を取り戻したが、「人に顔を殴られたような感じを覚えた」と話し、顔面が麻痺して片方の目が閉じられず、口が右に曲がっていた。

また、シノバックのワクチンを受けた4時間後も、顔面神経麻痺、めまい、胸痛の症状が残ったという。男性は、「報道で、ワクチン接種後に重い副反応が出た人が多くいると知った。でも、その大半が年配者で、自分は若くて健康だし、持病もないからワクチンを受けても大丈夫と思った」と話し、ワクチン接種について「より慎重に考えるべきだ」とメディアの取材で述べた。

香港ワクチン臨床事件評価専門家委員会の責任者である孔繁毅氏によれば、現時点では、ワクチンを受けた後に顔面神経麻痺がみられた市民は9人いる。全員が男性。8人はシノバック社のコロナバックを受けた。残りの1人は、中国の復星医薬(Fosun Pharma)、米ファイザー、ドイツのビオンテックが共同開発したコミナティ(Comirnaty)ワクチンを接種した。

また、同委員会は24日、中国のコロナバックワクチンを受けて死亡した市民は新たに2人増えたと公表した。1人は80歳の女性で、高血圧症や糖尿病を患っていた。もう1人は60歳の男性、頸動脈狭窄症などの持病があった。同日までに、香港で市民10人がワクチン接種後に死亡した。うち9人はコロナバックを受けた後に亡くなった。

香港政府の発表では、23日時点で、約40万3000人の市民がワクチンの第1期を受けた。うち25万2800人がコロナバックワクチンを、15万200人はコミナティをそれぞれ受けた。

一方、香港政府は24日、コミナティワクチンの容器に欠陥を見つけたとして、同ワクチンの接種を一時停止すると発表した。

(翻訳編集・張哲)