中国広東省:未払い給与巡るストライキで暴力、農民工十数人死傷

2007/07/03
更新: 2007/07/03

【大紀元日本7月3日】広東省河源市東源県で、水力発電所建設現場で働く約300人の農民工(農民の出稼ぎ労働者)らはこのほど給与が支払われなかったため、ストライキを敢行した。未払いの給与は合わせて500万元(約7000万円)に上るという。ストライキでは、発電所の所有者が暴力団を雇い、農民工に暴力を振舞い、十数人の死傷者が出た。現在、この問題について、双方は損害賠償などについて交渉中だという。

新華ネットの7月1日の報道によると、2005年11月から、農民工らは、東源県藍口鎮の管轄区で、東江上藍口の水力発電所の工事現場で働いてきた。現在、この建設プロジェクタは最終段階に入った。

建設会社の仕入れ担当・劉中成氏によると、このプロジェクタを施工する建設会社は、深セン市邱天・建物有限公司であり、現場で働くのは全部四川省重慶市出身の農民工だという。

水力発電所の所有者である富源・能源公司は、建設会社に約1千万元(約14億円)の工事代金を支払っていないため、同建設会社も農民工らに4ヶ月分の給料を支払っていない、その合計金額は、500万元(約7億円)に達するという。

農民工らは給料をもらえないため、6月29日から、大半の人は出勤せずに、ストライキを敢行し、給与の支払いを要求した。

富源・能源公司は農民工らに働くよう命じたが、功を奏さなかったため、約300人の用心棒を雇い、ストライキする農民工に暴力を振るわせ、重慶出身の農民工をすべて建設現場から追い出すなどと恐喝した。農民工十数人が負傷し、うち1人が死亡、2人が行方不明、6人が重体であるという。

事件後、双方は現地政府が仲介する中、損害賠償問題の交渉を始めた。7月1日午後7時までに交渉が終了、実質的な進展はまったくなかったという。