上海発ユナイテッド航空、車輪収納室に遺体発見

2007/07/22
更新: 2007/07/22

【大紀元日本7月22日】米国ユナイテッド航空社の上海からサンフランシスコ行きの858便は、7月20日午前7時42分に到着後に、航空機から密航者とみられる男性の遺体が発見され、警察は事件として調査を進めている。中央社が伝えた。

サンフランシスコ国際空港スポークスマンのマカロン氏によると、詳細は調査中だが、男性は車輪収納室に入り込み、米国へ密入国を企んだとみている。

マカロン氏は航空総署の統計を挙げ、1947年以降、合計74人が車輪収納室に身を潜めた密航者がおり、その内、15人しか助からなかったと説明し、長時間に零度以下の温度に晒されていることから、死亡率は79・7%に達していると明らかにした。

マカロン氏は、「非常に危険なやり方で、往々にして命を落としている。大多数の人は作動する車輪に軋轢されるか、凍死または落下して死亡している」と強調した。

サンフランシスコ・サンマテオ郡検察官は、調査を進めているとし、「尋常でない不幸な事件」であると発表し、それ以上の情報はなかった。

今回の事件で、出発地の上海空港の安全体制に対して、強い関心が示された。2004年、中国では同様なやり方で昆明から重慶の飛行機に身を潜めた男性2人は、1人が落下して死亡した。また、2005年、北西部の敦煌空港でも同様な事件が発生し、男性1人が死亡した。