【大紀元日本8月19日】今秋に開催される予定の中国共産党(中共)第17回全国代表大会(以下、党大会)の開催日は、中共中枢においても、確実な期日を知る人は誰一人もいないという。9月、10月、11月のいずれも可能性があると推測されていることから、外界の注目を集めている。海外メディアによると、対外的に経済を開放している中国だが、会期の不確定からみて、中国は依然として不透明な社会であるとの見方が示されている。一方、第17回党大会の人事も外界の関心が引き寄せられている。
中央紀律秘書長・于以勝氏は今月のある記者会見で「我々も党大会の開催日は分からないのだ」と語った。上海から選出された73人の党大会代表の1人、朱国萍氏は党大会が11月に開催されると聞いたが、実際の期日は不明で、第17回党大会開幕式に出席してから分かると語った。
「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙によると、政治評論家が党大会は10月1日過ぎに開催される予測について、一部の者は、胡錦濤・総書記およびその他中共上層幹部の意思で随時に変更される可能性があるとみているという。具体的な開催日は数日後または数週間後に発表されるとみられる。
報道によると、中国当局は虚偽の報道は社会安定に危害をもたらすことを理由に、無許可の雑誌、記者拠点、記者、報道に対して取り締ることを行ったという。この行動から、一部の者は第17回党大会の開催は10月15点xun_ネ降になると推測している。
一方、当局は事前に大会の開催日を発表しないことによって、直訴者たちも事前計画を立てられないことになるとみられるが、アナリストらは、第17回党大会開催日発表が遅れていることは、中共現行の集団指導者制度と関係すると分析している。
これまでの党大会は9月または10月に開催された。2002年11月8日に開催された第16回党大会は、同年8月25日に発表された。しかし、国民の多くは当日になってやっと知ったという。何故なら、当日は官製メディアが会議についての大規模の報道が行われたからだ。
報道によると、ここ数ヶ月間、胡・総書記を始め、中共上層部幹部らは自己の位置を確保する、または、支持者が17回党大会から選出された者が重要なポジションを占めるように、裏での活動が活発に行われているという。何故なら、中国では、政府の主要政策および上層部人事異動は中国共産党が決定するからだ。故に、今後の中国官僚体系に係わる人事調整、副首相から中央行政長官および省・部級高官の人事まで、第17回党大会の政策決定に左右されるからだ。
また、第17回党大会の人事が外界の注目の的になっている。これまでに党大会開催前に最高指導者の後継者がすでに決定されているが、今回は、最高指導者の後継者候補不明の状況下で大会を開くことになる。後継者不明のまま党大会を開催するのは、数十年以来初めてだ。アナリストらは、今回は4人の「新人」が胡・総書記の後継者として、政治局常委会に入る可能性が高いとみられる。
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