中国産野菜・果物から発がん性物質などを検出=タイ

2007/08/21
更新: 2007/08/21

【大紀元日本8月21日】タイの政府保健機構は、中国から輸入した野菜果物などから発がん性物質を検出、水銀の含有量も非常に高いと公表した。タイ当局は、これらの問題を発見した商品について、現地処分あるいは中国国内の送り返すとの措置を取る構えを示した。

ラジオ自由アジア(RFA)の報道によると、タイの政府保健機構が最近、北部のチェンライ府のチェン・セーン港で、中国から輸入された1万6千品目の野菜・果物をサンプル検査した。多くの野菜、例えば、白菜、カイラン(芥藍)、レンコン、にんじんなどからは、高濃度の農薬を、くらげや、イチゴの漬物などの乾物類からは、基準を超える二酸化硫黄を、一部のャンディ、ガムなどからは、タイで使用禁止の人工色素を検出、使用可能の色素の含有量も基準を超えているという。

また、中国輸入の干し唐辛子からは、高濃度のアフラトキシンが検出された。同物質は地上最強の天然発ガン物質、その毒性はダイオキシンの10倍以上といわれる。主に、肝細胞ガンを引き起こす原因物質として知られている。そのほかには、中国産の海産物と豆乳の水銀の含有量も非常に高い。水銀を摂取すると、中枢神経・内分泌器・腎臓などの器官に障害をもたらし、口腔・歯茎・歯にも損傷を与える(日本では1932年から1968年にかけて、熊本県ではメチル水銀に汚染された魚を食べた住民は、水俣病を発病した事例がある)。

タイ食品・薬物管理局の局長はメディアに対し、「両国の貿易関係を考慮して、現段階において、中国産野菜・果物の輸入禁止を実施したり、ブラックリストに載せたりしないが、これからは関係製品への検査を強化する。再び問題が見つかった場合、現地で処分あるいは、中国に送り返す措置を講じる」と説明した。

(翻訳・叶子)
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