【大紀元日本8月22日】中国民政部の8月20日午後5時までの統計によると、今年9番目の台風「セーパット」は福建、浙江、江西3省において、死者20人、行方不明者13人、緊急避難者106万人、被災者458万人を出し、農作物被災面積14万1400ヘクタール、家屋倒壊が7600軒、家屋損害2万8千軒、直接経済損失が24・6億元(約379億円) をもたらしたという。
台風「セーパット」は8月19日朝方に福建省泉州市恵安県崇武鎮に上陸した。同県洪水予防部門が8月20日18時までの統計によると、「セーパット」は福建省全省の8地区、62県(市、区)、644の郷鎮に被害をもたらし、被災者204万6600人、死者9人、行方不明者11人が出ているという。
また、暴雨による洪水や山津波が発生し、111・69ヘクタールにわたり農作物が被害を受け、水産養殖関連の損失面積は7・68ヘクタール、損失した水産重量は12・51万トン。また、生産停止した工業・鉱業に関わる企業1570社、直接経済損失が19・8億元(約305億円)に上り、その内、水利施設に関しての直接経済損失は3・93億(約60億円)になるという。
20日午前2時半ごろ、台風「セーパット」は熱帯低気圧に変わり江西省に入った。台風の影響を受けて、江西省中南部では暴雨、一部地区では強烈な暴雨に見舞われ、贛江支流の孤江における永豊県潭頭郷から吉永県白沙鎮の間では、水量が5・4メートルまで急増し洪水に化した。一方、「セーパット」は江西省中南部地区の山津波、山崩れをもたらし、電力、通信、交通が中断され、家屋の倒壊などの損害が出ている。
20日午後10時までの統計によると、江西省吉安、撫州などを含む4県、36郷鎮は災害を受け、被災者15万人、死者1人が出ているという。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。