【大紀元日本9月23日】新華社など大陸メディアの9月21日の報道によると、中国甘粛省武威市実験幼稚園の児童が発熱、嘔吐、腹痛などの症状が現れ、すでに260人の児童が病院へ搬送され治療を受けている。地元の衛生部門では、
2007年9月20日、新華社ネットで甘粛省武威市実験幼稚園の260人児童が食中毒した報道
幼稚園の中で集団食中毒が発生したとみている。
調べによると、幼稚園の当直者から事件の発生を確認。当直者は、中毒症状を訴える児童の数はそう多くないとし、具体的な数字および事故原因は控えている。一方、武威市公安局関係者も食中毒だとしたが、具体的な原因は不明とし、いつ発表するかについては発言を控えた。
*食中毒事件が頻発
陝西省テレビ局元記者の馬暁明氏は、幼稚園での集団中毒事件は、程度や規模は違うものの、各地でも多く発生しているとし、報道されているのは、氷山の一角に過ぎないと指摘した。
今回の食中毒事故の原因について、馬氏は「二つの可能性が考えられる。一点目は、一部の人が社会および政府に対する不満から、報復するために毒を盛った。もう一点目は、食品自身の問題または賞味期限が過ぎ変質したか、或いは生産・加工過程において基準値以上の抗生物質、防腐剤、色素増強剤など、さらに有毒化学物質を加えられたことからではないか」と分析した。
*元凶は政府当局
「貴州時事」の評論員・曽寧氏は、頻発した同様な事故の背後にある深層の原因とは、経済体制および政治体制だと指摘した。関係部門は利権が絡んでいるため、食品の品質安全問題を無視し、偽物が各地の市場に混在していると指摘した。民衆は情報を知る権利がなく、発言権および監督権がないことから、政府関係部門は事実を隠蔽し、悲劇を起こしてしまう可能性があると分析した。
*中国当局が隠蔽工作できないほどに拡大
中国当局にとっては「マイナスの報道」である食品中毒事故を、新華社ネットがここまで重点的になぜ報道したのか。
前出の馬氏は、今回の事故は200人以上の児童と家庭、親、病院、衛生院などを通じて情報がますます広がっていることから、当局は事故発生を隠蔽するのは難しいみており、中国当局は隠蔽できることは隠蔽するが、隠蔽することができなければ粉飾し、中国当局の「業績」にしてしまうと指摘した。
*責任転換体質の中国政府
前出の曽氏は、中国当局はこの類の事故を報道する際、基本的には事故発生の深刻さを薄め、政府側がこの事故に対してどのように「最重視しているか」や「措置をとったか」などを強調し、責任を逃れると指摘した。
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