【大紀元日本10月14日】中国共産党第17回大会を前に、中央政府は先月15日、党内代表の動向を把握し、衝撃的な暴走を防ぐため、党大会で行われる政治局と常務委員会選挙の模擬選挙を行い、現政治局メンバーの賈慶林と曾慶紅の両氏が候補から外れた。
香港誌「争鳴」10月号によると、中央政府は9月15日午後、全国緊急臨時電話会議を招集した。全国各地で10ヶ所の会場を設置し、各地の党代表520人を召集し、政治局と常務委員会メンバーの模擬選挙を行った。今月15日から開催の第17回党大会で本番の選挙を行う予定。
中央政治局は中国共産党を指導し、政策を討議・決定する機関。常務委員会は事実上の最重要権力機構で、最高意思決定機関である。
報道によると、政治局常務委員及び全人代常務委員長の呉邦国は冒頭で、会議の意義について簡単な説明を行った。本番の党大会での選挙は既定通りに進めるのを保障し、中央が全面的に党内の動向を把握し、劇的な変化を防ぐためだという。
また、呉邦国は、江沢民派主要メンバー、政治局現職常務委員・賈慶林および曾慶紅両氏が今回の選挙候補に入らないと公表した。呉邦国は、引退は2人の自らの意向であると説明した。また、正式な候補者のリストは、変動する可能性があると説明した。
今回の電話会議で、呉邦国は、本会議における党内選挙にあたって、事前に派閥を作り、票集めする人を、党から除籍し、すべての公職を剥奪すると警告した。
報道によると、模擬選挙の結果、胡錦濤・国家主席、温家宝・総理、呉邦国・常務委員会委員の得票数は最も高い。李長春や、劉淇、周永康の得票は200あまりで、当確ラインに達さなかったという。
(翻訳/編集・叶子)
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