【大紀元日本10月22日】チベット・ラサ最大の寺院デプン寺の僧侶と中共公安との衝突が起きてから4点xun_ネ上経たが、いまだ寺院は封鎖され寺院には1100人以上の僧侶と数十名のチベット人参拝者が残っている。消息筋によると、3千人を超す軍人が24時間周囲を包囲しており、各軍警察は約3m間隔で実弾の入った銃を持ち全員が武装しているという。
香港紙「明報」によると、発端は、10月17日チベットから亡命したダライラマが米国国会から黄金勲章を受章したことから始まり、僧侶らが16日に寺院で祝福の儀式を行おうとしたところ当局の制止を受けた。翌17日朝、僧侶は経を読み終えた後、再び祝福の儀式を行おうとしたため武装警察の武力制止を受け、僧侶1人が頭部を殴られた。そこから衝突が起こり、900人前後の僧侶が参与した。当時、寺院内には300~400人、寺院の周囲には1000人近い警察が待機していたという。
報道では僧侶が市区に入りデモを防止するため、当局は多数の軍警察により寺院の周囲を包囲した。ラサ西部の市区に通じる主要道路も封鎖した。
このほかにデプン寺の下にある護法神殿の乃瓊寺でも警察と市民の衝突が起き、ラサ街頭では警官が発砲したという話もある。しかし寺院内からは銃声は聞こえてきていないという。
ラサは戒厳状態に入り、市区に通じる道路には多くの検問が敷かれ大昭寺正面の建物の上には大型カメラが設置され、終日大昭寺付近と広場の状況を監視するとともに大量のパトカーが付近で待機し、中国共産党第17回党大会が終了するまでこの戒厳は続くとされていた。
デプン寺はラサ西部郊外に位置するチベット最大の寺院で、かつては1万を超す僧侶がいた。この寺のスーナム・ギャツォが1578年にダライラマの称号をモンゴルの首長アルタン・ハーンより受けてから、17世紀にダライラマ5世がチベットの元首としてポタラ宮へ居を移すまでダライラマの寺であった。その後も歴代ダライラマはデプン寺で修行を積んでいる(ウイキペディア)。
また、チベット精神指導者ダライラマは、11月14日から23日まで宗教団体の招待を受け日本を訪問する予定。最近、ダライラマが訪問先の米国で厚遇されたことに対して中共当局の反発を買った。今回のダライラマの訪日も政治的に敏感なタイミングであり、各方面の対応が注目される。