【大紀元日本12月9日】中国山西省臨汾市洪洞県の新竈炭鉱で12月5日深夜にガス爆発事故が発生、7日午前までに105人の死亡が確認された。救出活動はまだ進行しているもよう。
中国国内メディアの報道によると、事故当時、120人以上が地下の採掘場で作業していたが、15人しか救出されなかった。事故が発生したのは5日深夜の23時15分ごろ。炭鉱側は翌日の朝5時まで通報しなかったため救援活動の開始が事故発生から約5時間以上遅れ、その結果死亡者を増やしてしまったと指摘されている。
警察当局は、事故発生後、炭鉱のオーナーを逮捕し、採掘業者への採掘許可と同社の銀行口座を凍結したという。
情報によると、同炭鉱の年間石炭採掘量は21万トン。同炭鉱には採掘許可が下りていたが、事故現場は採掘禁止区域であったという。
中国でのエネルギー需要が年々増加する中、炭鉱の採掘量も増える一方だが、多くの炭鉱では利益を追求するあまりに、違法な操業が行われている。国による安全対策・監督も怠っているため、炭鉱事故が相次いで発生している。石炭の生産量と炭鉱事故による死亡者数をみると中国の死亡率は3・3%、世界平均水準値の100倍以上である。100万tを採掘する場合、死亡率が約4%に達する。これに対し米国での死亡率は0・039%、インド0・42%、ロシア0・34%、南ア0・13%。日本と比べると死亡率は252・4倍にもなる。
(翻訳/編集・叶子)
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