パキスタンのブット元首相、選挙集会後に銃撃され死亡

2007/12/28
更新: 2007/12/28

[ラワルピンディ 27日 ロイター] パキスタンのベナジル・ブット元首相(54)が、首都近郊ラワルピンディでの選挙集会後に銃撃され死亡した。ブット元首相が総裁を務める野党パキスタン人民党(PPP)関係者が明らかにした。

同党のレーマン・メリク氏は「彼女は殉教者となった」と述べた。ブット氏は当地の病院で死亡した。地元のテレビによると頭部を銃撃されたという。

警察によると、犯人は集会場の公園を後にする元首相に向け発砲。その後、爆弾で自爆した。爆発による死者は16人という。

PPP幹部のファルザナ・ラジャ氏はロイターに対し「パキスタンの分裂を望む者たちの犯行だ。ブット氏は団結の象徴だった。彼らはブット家をつぶした。パキスタンの敵だ」と語った。

現場にいたロイター関係者は、爆発の前に2発の銃声を聞いた。ムシャラフ大統領の報道官は事実関係を確認していないとしてコメントを控えた。

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