米両党議員5人、「人権聖火」迎える

2008/04/13
更新: 2008/04/13

【大紀元日本4月13日】米民主・共和両党の国会議員5人が4月9日昼、米議会下院のキャノン・ハウス・オフィスビルにて、「人権聖火」を迎えた。「法輪功(ファールンゴン)迫害真相調査連盟(CIPFG)」北米調査団長のクリブ・アンスレー氏は式典会場で、中国共産党(中共)が9年間にわたり、法輪功に対する大規模な迫害および五輪を口実に迫害を深刻化した証拠を示した。議員たちは「五輪は人道に反する罪と同時に存在してはならない」ことを呼びかけ、ブッシュ大統領に対して、米国民の声を耳に傾けるよう呼びかけた。議員たちは、五輪開催前に、法輪功への迫害を停止させる「世界100万人署名」の請願書に署名し、中国民衆が求める「人権が要る、迫害を反対する」大陸で伝達される人権聖火のシンボルの黄色リボンを身に付けた。

「人権聖火」を迎える会場(麗莎/大紀元)

*法輪功学習者への臓器狩り、世にもっとも残酷な暴行

CIPFGの北米調査団長を務め、中国で14年にわたり、300件以上の訴訟を扱ったカナダ人権弁護士クリブ・アンスレー氏は、CIPFGは法輪功学習者からではなく、個人および非政府団体から組織された団体だと紹介し、中国で迫害を受けている法輪功学習者に対して同情すると共にその残酷な迫害を懸念すると示した。

アンスレー氏は、9年間の間に、平和的な法輪功学習者たちは中共に拘束、監禁され、財産は押収された上、健康な学習者たちは生きたままに臓器を摘出され売買されたことがもっとも残虐だとし、CIPFGがこのような状況下に設立されたと説明した。

アンスレー氏は、「この暴行は世の中でもっとも劣悪な行為であることは疑う余地もない。しかし、中共は歴史において、もっとも残虐な暴行を起こしたにもかかわらず、国際社会は黙り続けていて、殆ど報道されなかったことに非常に不可解なのだ」と指摘した。

CIPFGの北米調査団長を務め、中国で14年にわたり、300件以上の訴訟を扱ったカナダ人権弁護士クリブ・アンスレー氏(常磊/大紀元)

*北京五輪、国際社会が中共政権の残虐本性に注目

コロラド州共和党下院議員トム・タンセレド氏は、米国は中国との貿易関係を保ち、中国から安価な商品を輸入するために、幾千万人の法輪功学習者が迫害、監禁され、政治に対して異議を唱える者、人権を訴える者、弁護士、ジャーナリスト、チベット僧侶、地下教会メンバー、環境保護者などが非合法的に拘束されているとし、「人々が受けた苦痛を考えたときに、これらの安価な商品は実質上、決して安価ではない」と指摘した。

タンセレド氏は、国際オリンピック委員会(IOC)は北京を五輪開催地に選んだ残念な選択は、かえってパリからパサデナまで、国際社会が中共政権の残虐な本性に焦点をあてることができ、人々はグローバル人権聖火リレーを通じて、これらの呼びかけを北京まで届けられると示した。

コロラド州共和党下院議員トム・タンセレド氏は、自分はここ数年間、常に法輪功のためにトーチを掲げており、国際社会は一部の理由で沈黙する時間が長すぎたと示した(麗莎/大紀元)

*本当の五輪精神を支持

グローバル人権聖火リレーの伝達大使を務める米ミシシッピ州共和党連邦議員のサデス・マッカーター氏は、「中共統治下の中国および人民が受けた苦痛の真実に関心を寄せることは非常に重要で、彼らが自由を与えるべきだ」と主張した。

マッカーター氏は、自由に法輪功を信仰することはとても大切で、米公民であろう、どこの国の公民であろう、自由の国または他の場所にいても、人々は自由を有するべきだとし、これらの権利は如何なる暴政、テロまたは中共政権に剥奪されてはならないと強調した。

マッカーター氏は、もし宗教信仰の自由が許され、自由独立の組合を設立することができれば、中共はもはや存在する理由がなくなり、嘘が暴露されると示した。マッカーター氏は、われわれが支持するのは真の五輪精神とし、政治家が五輪に参加することは政治態度を示しただけであって、本当の道義的結果を出しておらず、全く間違っていると指摘した。

真の五輪精神を支持すると語ったマッカーター議員(麗莎/大紀元)

*北京は公約を違反した、迫害を深刻化

カリフォルニア州民主党連邦議員のマクシン・ウォーターズ氏は、「私は国際社会の人々と共に、中国は人権を尊重・改善する約束およびオリンピック憲章に違反しただけではなく、迫害を深刻化にしたことを指摘する」を述べ、「これ以上沈黙を守ることはできない」、「米国の正義価値だけのために戦い、他の国、特に中国で起きている不公平さを無視してはならない。そのために、私は人権聖火の活動に参加した」と語った。

ウォーターズ氏はブッシュ大統領に対して五輪開幕式に参加しないよう求める国会議員のやり方に賛同しないとし、「このやり方は中共に対して、不信任、好ましくないまたは賛同しないことを少し表しているだけだ。本当に反対するならば、完全に五輪をボイコットすべきだ」と強調した。

「私は国際社会の人々と共に、中国は人権を尊重・改善する約束およびオリンピック憲章に違反しただけではなく、迫害を深刻化にした」と指摘したウォーターズ議員(麗莎/大紀元)

*五輪は人道に反する罪は中国では同時に存在してはならない

テキサス州民主党連邦議員のシーラ・ジャクソン・リー氏は、「大統領に圧力をかけた人たちは、中国人民を反対することに誤解されるべきではない」と強調し、ブッシュ大統領は世界中に対して人権を提唱しており、民主を推し進めている。われわれも同様に中国に対して戦争を起こすのではなく、平和的に抗議し請願し、反対意見を提出して議案を通過させた。ブッシュ大統領に人権問題の重要な声明を発表してもらい、中国の人権侵害を非難することを希望する」と示した。

五輪および人道に反する罪は中国では同時に存在してはならないと強調したテキサス州民主党連邦議員のシーラ・ジャクソン・リー氏(麗莎/大紀元)

*ブッシュ大統領へ、現代のヒトラーと同席しないよう

人権聖火伝達大使でもあるカリフォルニア州共和党連邦議員のドナ・ローラバッカー氏は、一部の人が何故スポーツ選手に訓練した結果を表現させる機会を奪い、苦しい立場に立たせるのかとの質問に対して、「それはわれわれではなくて、人権記録最悪の国に五輪開催を与えた最初の決定が選手たちにこの結果をもたらしたのだ」と指摘した。

ローラバッカー氏は、今日の世界中の人々は、これまでに多くの人道に反する罪を犯した国に五輪を開催させてはならないとし、このことは歴史に記録を残すべきだとし主張した。

ローラバッカー氏は「米国人にとって、ブッシュ大統領に対して、北京五輪開幕式に出席しないで、今日のヒトラーと同席しないように呼びかけることが重要だ」と強調した。

歴史に記録を残すべきだとし、今日の世界中の人々は、これまで多くの人道に反する罪を犯した国に五輪を開催させてはならないと主張したローラバッカー議員(麗莎/大紀元)

(記者・亦平、翻訳/編集・余靜)
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