【大紀元日本5月31日】過去に著された預言のいくつかは、往々にして事件発生後に、人々が明確に何であるか説明できるものである。
ミッシェル・ノストラダムスは400年以上前のフランスの大預言者で、最近になって再び世人の驚愕と関心を引き起こした。彼の著した『諸世紀』中で、確かに中国の四川省汶川県で今回発生した大地震を預言していたのだ。
紀9第83首:
Sol vingt de Taurus si fort de terre trembler,
Le grand theatre remply ruinera:
L’air, ciel & terre obscurcir & troubler,
Lors l’infidelle Dieu & saincts voguera.
(日本語訳)
太陽がこのトロスの第20日目に入った時、大地は激烈に震動し、
膨大な劇場がたちまちにして廃虚と化する。
空気、天空と地面とが暗く汚れて全て変わり、
不信心な人々らが神と聖者とを呼び始める。
本詩の冒頭第1句中の「トロス」とは星座上で「金牛座」を指し、古代太陽が金牛座に入る時期は、周期的に太陽暦の4月22日から5月21日、「太陽がこのトロスの第20日目に入る」はちょうど5月12日にあたり、ノストラダムスはその預言書中で明確に地震が発生する日付けを言い当てている。
2006年に、ある中国人が『諸世紀』を目にし、詩の内容と星座の位置との両面から計算して、「大地震が中国で発生する。その時間は5月11日あるいはその前後である」としていた。
預言中にある第2句は、地震がもたらした損害を描写したもので、最後の一句「不信心な人々」とは、すなわち「無心論者」であり、中国大陸はまさに「無心論者」が大勢集中しているところだ。
最近になって私たちは、四川大震災の被災者たちが天を仰いで、「天が中華を加護しますように」「天が四川を援けますように」と祈り始めたのをよく目にするようになった。
またある人たちは、このような巨大な災難に直面して悲痛のあまりどうしてこのようなことになったのかを反省するようになった。冥々とした中にどのような按排があったのか、原因が何かあったのか。何か天の警告であり懲罰ではないのか。
紀10第67首:
Le tremblement si fort au mois de may,
Saturne, Caper, Iupiter, Mercure au boeuf:
Venus aussi, Cancer, Mars, en Nonnay,
Tombera gresle lors plus grosse qu’vn oeuf.
(日本語訳)
非常に猛烈な大地震が5月に発生し、
土星は摩羯座にあって、木星と水星は金牛座にいる。
金星は巨蟹座にいて、火星は処女座にいる。
鶏卵のような大きな雹が落ちてくる。
本詩は前述の1首と一定の関連があり、再度5月にある大地震を提示している。これは同じ災害を指している可能性が高い。
「土星は摩羯座にあって、木星と水星は金牛座にいる、金星は巨蟹座にいて、火星は処女座にいる」。星座の相対的な関係から具体的な時間が分かる。「鶏卵のような大きな雹」とは、実際に地震の直後に中国現地でみられた自然現象だ。
実際、ノストラダムスが預言した範囲は大変に広く、その中には多くが東方や中国に関したものもある。
上述した大地震の預言では年代までは言及していないが、私たちは現在それが2008年だと特定できた。
具体的な時間については、ノストラダムスは直接説明する形式をとっていない。例えば、過去にこういったことがある。「数字の8と9を組み合わせた年に、東方で大事件が発生する」。そして1989年の「六四天安門事件」後に、世人はこの意味が何であるかが分かった。
特別な例として、『諸世紀』紀10第72首の中で「1999年7月、恐怖の大王が天から降って来る……」とあるが、これが指すのは中共による法輪功の弾圧だ。年と月まで明確に述べているのは『諸世紀』では稀なことだ。しかし、原因がなくて結果があろうか。歴史上でも、古代ローマ帝国が、キリスト教徒を弾圧した結果、災害と疫病に見舞われ、そのために腐敗したローマの政権が潰えた例がある。これは天罰ではなかろうか。これはまた今日の中共の情勢と何か酷似している。
08年初頭は、四川大震災の前に大雪の災害に見舞われ、中国大陸の災禍はやむことがない。ただ少数の理知的な人々だけが、どうしてこのようなことになったのか、その背後の原因について思いを馳せているだけだ。
「天は中共を滅ぼす」はたやすく口にしてはならない。ただ、さらに大きな災害はその後ろに隠れており、今それが顕現しつつある。
人災は天災を引き起こす。法輪功が中国大陸で迫害されて9年近くになり、その間、中共はあらん限りの卑劣な手段を尽くして、「眞、善、忍」を信仰する善良な人たちを迫害し、その罪悪は天に溢れて、その罰を受ける時が来たのだ。
同時に、その党自身の腐敗の程度もまた極点に達している。一個の邪党が政権を担当していると考えてみて欲しい。天はそんなものが統治した国家を順風満帆の状態にしておくだろうか?それが災害の元を招致したに違いないのだ。
四川大地震の災難に直面して善良な人々が表したものは、被災地の人民に対する同情と救援であったが、中共の邪な党は人民の生命を第一優先とは考えずに、党のパフォーマンスと面子にこだわった。
歴史を振り返ってみると、清の康煕18年、北京地区でマグニチュード8級の大地震が発生した。当時の皇帝は、被災者の救援をしたばかりでなく、自ら大小の官僚をしたがえ、自ら反省をし、過失を改め、自らの朝内での腐敗を取り除いた。
それをやりとげたからこそ、天の恩賜として太平と繁栄がもたらされ、康熙帝の繁栄した世を創業することができたのだ。
現在の中共にはこれができているであろうか。できていないばかりか、自らの言いたいことを言い、「天と戦い、地と争う」式のスローガンを繰り返しているだけだ。
ただ、ある人たちは、中共の邪な党に従っていては未来がないばかりか、自身に早晩禍いが降りかかると言っている。
『諸世紀』の外、ノストラダムスは『アンリ2世への手紙』でも警告を鳴らしている。
「信仰団体への未曾有の大弾圧の後、世界では疫病が大流行して世界の人口の三分の二以上が死滅する。家屋と土地とはその主人を見い出せず、街中には雑草がひざ上まで伸び散らかす。聖徒について言えば、その中にはいささかの不良もいて…」。
権力当局による信仰団体の聖徒への弾圧は天罰の対象となるのが、歴史的な習いであることが分かる。その災禍が降りかかる前に、自らを省みて路線を正すことが、中共当局の関係者に対して求めらていることだろう。
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