【大紀元日本7月2日】日本におけるグローバル人権聖火リレーの活動は6月29日、最後のリレー都市として九州福岡市で盛大に行われた。今回の活動を応援し会場まで駆けつけた大学教授や人権団体の代表や学生など大勢の中で、平沼赳夫国会議員、福岡県三山市市長の祝辞が読み上げられ、ウォーキング・イベントでは沿道の市民から拍手で迎えられた。この後、人権聖火は韓国へと引き継がれる。
イベントは福岡市天神中央公園で行われ、主催者・法輪功迫害真相調査連盟(CIPFG)日本調査団の安東副団長を始め、各代表が発言した。尚絅大学の貞包治夫教授は、中国共産党が少数民族に加えた迫害、1989年に学生らが行った民主運動に対する武力弾圧「天安門虐殺事件」や法輪功への迫害について、歴史を振り返り、事例を挙げて説明した。教授は、中国で起きている人権侵害問題に関心を寄せるよう市民に呼び掛けた。
中国で起きている人権問題に関心を寄せるよう呼びかける貞包教授(大紀元)
チベット団体の代表・中間令三さんは、チベットで中国当局による迫害を受けた僧侶やチベット人への不当な扱いを訴え、中国当局に対して、人権改善を呼び掛けた。
今回の活動に賛同した九州地区の議員10人は連名でメッセージを寄せた。熊本市議会の中松健児議員夫人が代表して会場で発表し、中国における人権蹂躪を一日も早く停止するよう呼び掛けた。
バングラデシュから九州大学に留学しているビッシュさんは、グローバル化の現代、多くの国々が人権問題や民主化運動に尽力している中で、信教の自由を侵害し、人権活動家や報道関係者を弾圧している中国共産党政府を非難、「法輪功は1999年から、史上かつてない迫害をうけているが、法輪功学習者が一体どんな罪を犯したのか、なぜ迫害されるのか…勇気と正義ある人々を脅かす行為は、犯罪にほかならない」と訴えた。
発言するバングラデシュの留学生ビッシュさん(大紀元)
点火された聖火トーチは各団体の代表や一般参加した市民の手に渡り、天神地区で最も賑わいのあるメインストリートを通り、約3キロメートルのウォーキングが行われた。沿道では多くの市民は拍手で人権聖火リレーを送ったりし、バスの中から手を振り人権聖火を見送ったりした人もいた
多くの市民から拍手で迎えられた人権聖火ウォーキング(大紀元)
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SMAPや嵐の曲などを手がけたミュージシャンのZAKIさんは日本で人権聖火リレーが行われた6都市の内の3都市に参加し、自ら作曲した「世界中の皆が幸せになる」を弾き語りながら、中国語の歌詞「全世界的人們都会幸福」をつけて熱唱し、会場の人々も手拍子を取って一緒にリズムに乗って歌った。今回の活動に参加した女性は偶然にも大ファンであるミュージシャンZAKIさんに会えて、
自ら作曲した「世界中の皆が幸せになる」を熱唱するZAKIさん(大紀元)
とても嬉しいと語った。
イベントの最後に、中国共産党による人権侵害を暴く書物を出版したことのある安東幹・副団長は、法輪功の真・善・忍を認めない中国共産党の本質について言及し、共産党の解体を主張、日本における人権聖火リレーの活動は終了するが、法輪功迫害停止を求める百万人署名の活動は引き続き行われることから、「今後の活動も精力的に続けて行きたい」と意気込みをみせた。
人権聖火リレーは昨年8月にアテネで点火してから、5大陸36カ国、150都市をリレーし、中国当局に対して北京五輪開催前に、法輪功学習者をはじめとする無実の人々への迫害を直ちに停止させることを訴え続け、これに伴うさまざまな運動も行われてきた。それにより世界各国の議会における動きも活発になり、迫害停止を求める百万人署名活動も数ヶ月間で85万人以上を超えており、100万人突破へ向けて支持を呼びかけている。
人権聖火リレーはこの後、7月2日に韓国に上陸し、7月18日にマカオに入り、7月20日に最後の都市、香港へと引き継がれる予定。
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