【大紀元日本7月11日】中国共産党の検閲や規制を受けない唯一の中国語テレビ放送として、中国大陸に向けて放送を行っている新唐人テレビ局は、使用しているユーテルサット社の衛星の電源サブシステム故障のために、6月16日より現在まで電波を送信できない状態だが、ユーテルサット社はこの件に関して改善を図ろうとしていない。新唐人に対するユーテルサット社の異例の対応に、7月9日昼、新唐人テレビ局の支持者はスイス、英、仏、ベルギー、オランダなど各国から駆け付け、仏・ストラスブールの欧州(EU)議会前で記者会見を開き、欧州の政治要人らに、新唐人テレビ局の中国向け放送再開をユーテルサット社に働きかけ、支援を呼びかけた。看中国が伝えた。
新唐人駐独記者責任者・伊人氏(看中国/李容)
新唐人駐独記者責任者・伊人氏は、「新唐人がアジアに向けて放送できるように、EU議会の議員らがユーテルサット社に手紙や電話などで要請してほしい。3年前にEU議会議員らおよび世界各国から、ユーテルサット社へ働きかけは確かに効果があった。今回の件について、欧州の議員らが同様に立ち上がり支持してほしい。検閲されない真実の報道を中国の人々に伝えたい」と訴えた。
国境なき記者団アジア部主任のビンセント・ブルッセル氏(看中国/李容)
国境なき記者団アジア部主任のビンセント・ブルッセル氏は、中国共産党(中共)政府関係者が欧州で情報封鎖を行うにしても、ヨーロッパの一企業は中国に向ける電波発信を封鎖する理由はないとし、ユーテルサット社への働きかけを欧州各国の政府関係者らに呼びかけた。
希望の声(SOH)スポークス・パーソンの夏澤氏(看中国/李容)
新唐人欧州スポークス・パーソンのイサ・ホワイト氏(看中国/李容)
EU議会・欧州社会党のオランダ籍議員エリク・マイヤー氏(看中国/李容)
希望の声(SOH)スポークス・パーソンの夏澤(シャー・ツァ)氏は記者会見で、SOH放送局および新唐人テレビ局の放送再開をユーテルサット社に促した。また、国際社会に対して、中国民衆の権利を守るために、電話、ファックス、書簡などの方法で政府関係者らと連携して、ユーテルサット社への働きかけを呼びかけた。
EU議会記者会見に駆けつけた中国民主活動家の張健氏(看中国/李容)
国際人権協会の代表者(看中国/李容)
今回の記者会見に駆けつけた中国民主活動家の張健氏は、記者会見で新唐人およびSOHの放送は大陸で生活している中国人にとっていかに重要であるかを訴えた。張氏は、「中国の人権は少しも改善されていない。新唐人テレビ局は真実の情報を中国人民に伝えることができる。ユーテルサット社の姿勢は、自由の母であるフランス自身に対する軽蔑だ。中国人民が人権を獲得できるように皆で努力しよう」と訴えた。
2008年6月17日、ユーテルサット社は新唐人の衛星放送を停止させた際、同社の衛星を使用している希望の声国際放送の中国大陸向け24時間放送の送信も同時に停止された。中国大陸の民衆は真相を知る2つの重要な窓口を失ったのである。
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