直訴者100人以上弱者権利を訴え、再び国務院に請願書=北京

2009/02/09
更新: 2009/02/09

【大紀元日本2月9日】2月6日午前9時、全国各地から集まった百人以上の直訴者は再び中国国務院新聞弁前で「国家人権行動計画」制定への参与に関する請願書を提出し、当局に対して同件への回答を求めた。これに対して、事前に情報を入手した当局は大量の警察官を周辺に配置し、直訴者たちを拘束し強制的に馬家楼へ連行した。

直訴者たちは昨年12月10日の国際人権デーに、社会的弱者として外交部宛の「権利主張北京民衆による外交部への請願書」を提出し、外交部が制定する「国家人権行動計画」への参与を主張した。これに対して、外交部は国務院新聞弁が担当していることで、請願書の受付を断った。直訴者たちは今年1月に改めて国務院新聞弁へ請願書を提出した。

発起人の1人で北京人権活動家・曹順利(ツァウ・シュンリ)氏によると、6日10時ころに、他5人と国務院新聞弁で請願書の提出後、回答待ちしていた時に警察に連行されたという。もう1人の連絡人・張洪賓(ヅァン・ホンビン)氏は路上で別の派出所へ連行された。

曹氏は国際慣例および国連の「国家人権計画手引き」に則り、自分たちが「国家人権行動計画」制定への参与を主張することは正当であるとした。曹氏は「初めは外交部へ請願したが、国務院新聞弁に回された。ここには2度も訪れて、2度も拘束されたが、未だに回答はないままだ」と語った。

6日、国務院新聞弁の前に100以上の警察官および大量の警察の車、大型バスが待機していた。情報筋によると、現場には英国記者が取材しており、10分たらずで、大量の訴え書類が集まったという。

昨年の新華ネットでは、中国共産党(中共)が今後2年間で「国家人権行動計画」を制定し、人権を保護・促進し、目標と措置の制定を全面的にシステム化し、中国人権状況の改善を図り、人権事業の発展、社会の協和を押し進めることなどとする内容である。

中国の人権について、かつて当局に強制労働を強いられ、監獄で残酷な迫害を受けたのち、地元政府に精神病院に監禁された東北出身の直訴者・朱桂芹さんは、「中国の人権状況は直訴者が最も評価する権利があり、最も真実の評価をするのだ。中共悪政の下に冤罪は至る所にある。我々は人権が必要だ。人権問題を取り上げることを求める。直訴者たちは当局に殴打され死亡し、怪我させられることが続出している。中国には人権はないのだ」と訴えた。

北京国務院新聞弁の外(大紀元)

北京国務院新聞弁の外(大紀元)

北京国務院新聞弁の外(大紀元)

北京国務院新聞弁の外(大紀元)

(記者・古清児、翻訳編集・余靜)