【大紀元日本4月10日】カナダのストックウェル・ディ国際貿易相の訪中にあたり、カナダ法輪大法仏学会は4月6日国会で記者会見を開き、同相に対し訪中の際に、法輪功集団弾圧の問題に関心を示すよう求めた。
同仏学会の李迅・会長によると、少なくとも120人以上のカナダ在住華人の親族が、中国国内で法輪功修練のために当局の迫害を受けた。そのうち、かつて監禁されていた、または今でも監禁されている人は44人。
2007年ノーベル平和賞の候補者、法輪功弾圧の違法性と残虐性を訴え、弾圧の停止を求めるため、3度にわたり中国最高指導部に公開嘆願書を進呈した人権派弁護士・高智晟氏は、幾度か恐喝、拉致、監禁、拷問に遭う末、今年2月4日に、再度逮捕されて所在不明になった。
李迅・会長は記者会見で、同相に対し、中国当局に圧力をかけ、カナダ在住華人の親族を含め違法監禁中のすべての法輪功学習者と、高智晟・人権派弁護士の釈放を求めるよう促した。
記者会見では、法輪功学習者2人が証言した。
陳桂芝さん(62歳、女)は今年2月18日にカナダに逃れた。その発言によると、彼女は国内で市民に法輪功の無実と、当局の弾圧の残虐性などの真相を説明したため、2002年と06年に二度にわたり逮捕され、強制労働収容所に長期に監禁された。囚人の半分以上は法輪功学習者、毎日13、4時間の労働を強いられ、工芸品と日用品を製造していた。そのため、手の指が変形し、背中の脊椎が曲がり、聴力も激しく衰えたという。陳さんによると、囚人が製造した製品は主に国外に輸出されている。
また、モントリオール在住の姚聯さんは、夫・馬剣さんが北京の外資系企業に勤めていた時、法輪功学習者であることだけで強制逮捕され、2年半経った今も、依然監禁され、長時間の重労働を強いられている、と証言した。
2006年7月、中国の監禁施設で生きた法輪功学習者の臓器を強制摘出・売買する組織ぐるみの犯罪が大量に存在している、との調査報告書を出した調査員の1人、カナダ元閣僚であるデービット・キルガー氏も記者会見に参加した。
キルガー氏は、「法律に基づく貿易は世の人々の生活改善に有益だ。我々が反対しているのは不平等な貿易、最悪な虐待、強制労働収容所で作られた輸出製品も含まれている。他国の多くの労働者がそのような不平等な貿易により職を失ったことに注目すべきだ」などと訴えた。
李迅・会長は、「カナダ人は人権と道徳の理念を、ビジネスと社会の構図に融合することを重んじている。中共は貿易ビジネスを利用してカナダとカナダ政府関係者に対し、卑劣な人権侵害の事実を無視するよう圧力をかけている。それは真に受け入れ難いことである」と述べた。
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