【大紀元日本8月15日】11日朝に起きた駿河湾地震について、NPO法人大気イオン地震予測研究会e-PISCO(弘原海清(わだつみきよし)理事長=大阪市立大学名誉教授)が地震の前兆を捉えていたことが、同会の報告で明らかにされた。
報告によると、今回は地震発生の約3日前の8日と9日に、震源地に最も近い静岡の沼津測定点にて、地震の前兆と思われる高濃度の大気イオンを記録していたという。
e-PISCOは、大気イオン法を元に地震の前兆を捉え地震を予測する、内閣府所轄の地震研究会。過去には04年の新潟中越地震や08年の岩手・宮城内陸地震など、数多くの地震を数日前に予知、発表している。
大気イオン法による地震予測メカニズム
同会が地震予測のメカニズムとして立てる仮説は、(i)地殻にプレート運動などによる圧力がかかり、微細な亀裂が生じ、ラドンが放出される。(ii)空気中に放出されたラドンが放射壊変し210Pb+へと変化。 (iii)イオン(ラドンや210Pb+)に小さなちりや埃(エアロゾル)が付着し拡大。 (iv)拡大したイオンは重さで地表に落ちる。イオン測定器が異常なイオン濃度を観測。 (v)ラドン放出後も地殻への圧力はかかり続け、耐えきれなくなった時に地震が発生する、というもの。
首都圏地震も予測中
また同会は5月末から、首都圏にて8月末~9月末の間にM7~8程度の大地震が発生することを予測している。これは沼津の他に千葉・南房総と神奈川・厚木の各測定点でも異常値が記録されているため。ちなみに、駿河湾地震とは震源域が異なるうえ、前兆現象も明確であることから、以前からの首都圏地震の予測に、今回の地震が影響することはないと見解している。
同会では、首都圏住民に地震への万全な備えを呼びかけており、また地震発生の兆候となる動植物や自然の異常現象(宏観異常)の報告協力も募っている。e-PISCOでは、ひきつづき予測経過と追加情報をホームページにて発表している。
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