【大紀元日本5月28日】1960年11月、英国の弁護士ピーター・ベネンソンは、ポルトガルのカフェで自由のために乾杯した2人の学生が逮捕され投獄されたという記事を読んだ。ピーターはこの出来事に対し同年5月28日「忘れられた囚人たち」と題する記事を書き、イギリスとフランスで発表した。記事は大きな反響を呼び、多数の人々の支持を得て、人権救援団体アムネスティがロンドンで発足した。
アムネスティは現在、国際的に大きな影響力をもつ非政府組織 (NGO)となり、国際法に基づき、死刑の廃止・人権擁護・難民救済など、「良心の囚人」の救済や支援を行っている。
アムネスティはこれまでに中国政府に対して、ウイグル人・チベット族などに対する差別的な政策を見直すよう要請したり、両民族や法輪功学習者、少数派宗教団体を擁護する人権弁護士に対する嫌がらせの停止を求めるなどの要請を出している。今年4月には、3人の日本人の死刑執行が行われたことに対し「強く非難する」と日本支部が声明を出しており、中国を「2009年にも数千人の人びとが処刑された、世界最大の『死刑大国』である」と指摘している。
(飯村)