【大紀元日本7月8日】ロシアの「東方‐2010」軍事演習が6月29日から始まった。1991年の旧ソ連崩壊後、ロシア軍が極東地区で行った最大規模の軍事演習である。中国国内メディアは、「中国に実力を見せつけるためだ」と報道している。
ロシア国防省の発表によると、同演習に参加する軍人は約2万人、70機の各型番の戦闘機、戦艦および2500件の軍事装備が投入されている。ロシア海軍も今回、多くの主力戦艦を派遣したもよう。太平洋艦隊の旗艦「スラヴァ級ミサイル巡洋艦ヴァリャーク」 、黒海艦隊の旗艦「スラヴァ級ミサイル巡洋艦モスクワ」なども含まれる。
中国「東方ネット」は6日、「ロシア軍事平等ネット」の報道を引用し、「ロシア軍事演習は、中国に実力を見せつけるためだ」と報じた。
「ロシア政府および軍の指導者は再三、今回の演習は他国に見せ付けるものではなく、軍の改革の成果と国家を守る能力を確認するためと説明している。軍事専門家らは、今回の演習地点の選定や、兵力と装備の配置方式から、同演習は中国政府に『実力を見せつけるため』と指摘している」と、東方ネットは報道する。
同報道によると、演習では、ロシア中西部から極東および中国と隣接する地区に大量の部隊と装備を迅速に調達した。「その動きは、国の中心部から極東地区に大量の兵力を迅速に調達する能力を持っているとのメッセージを中国に送り、中国の軍事脅威をけん制できることを証明するため」という。
また、同報道はロシアの通信社を引用したとして、中国政府の軍事観察員が7月3日、ロシアの極東地区に入り、地上部隊の演習を参観する予定だと報じた。
(翻訳編集・叶子)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。