【大紀元日本7月18日】中国を訪問しているドイツのメルケル首相は16日、温家宝首相との会談後の記者会見で、中国の市場経済についての質問に、欧州連合(EU)は中国を市場経済としてまだ認められないとの考えを示した。
EUへの輸出に制限を受けない条件として、中国はEUに市場経済としての地位を認められなければならない。これについて、メルケル首相は、中国はまだそれに必要な基準を満たしていないとした。特に、知的財産権の保護や、中国市場に進出するドイツの企業により良い環境を与えるなどの問題を明確にすべきだと指摘した。中国政府がこれらの事項に関する適切な措置を取るのであれば、自分は「公平かつ目標の明確な交渉」の実現に努力する考えを示した。
双方の共同声明は、「EUに中国の市場経済としての地位を認めさせるために、ドイツは引き続き積極的に努力する。中国もこの問題について、EUと頻繁に対話を行っていく」と記した。
また、これまでの中国訪問と同様に、メルケル首相は人権活動家とも面会した。
今回、同首相は、ブログ作家・安替さんや法学教授など4人と約1時間面会した。
安替さんは首相に、中国で公民社会を構築するには、インターネットの自由が重要不可欠な要素であるなどと説明したという。
ドイツ経済界と労働組合の代表25人が首相の訪中に同行した。
(翻訳編集・叶子)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。