「汚職しないなら幹部になった意味がない」 汚職幹部の動機数々=中国

2010/09/02
更新: 2010/09/02

【大紀元日本9月2日】「汚職しなければ、幹部になった意味がない」「汚職しないと孤立してしまう」―汚職幹部は逮捕されてから、いずれも汚職の動機について口にしていた。その数々の動機を中国国内メディアが紹介した。

すでに死刑を執行された重慶市司法局の文強・元局長は獄中で書かされた反省文で、汚職を始めた理由を「長年昇進できなかったから」だとしている。「昇進できないなら、腐敗でもしようか」と思ったという。

江蘇省雎寧県水利局の張新昌・元局長は「贈賄しにきた人はいずれも涙を流しながら、金を受け取ってくれるよう懇願している。もらってあげないと、申し訳ない気持ちでいっぱい」と語った。

北京工業大学コンピュータ学院の元責任者・徐晶の言い訳は、「国のための人材育成をするため」だという。

90万元(1070万円相当)を横領した彼は、30万元(390万円相当)を海外留学中の娘の学費に当てたという。「これも国のために人材を育成していると思う」と弁解した。

汚職幹部が愛人をかこうのも一つの特徴。重慶市第三人民病院の劉松濤元院長は収賄のほか、多数の愛人がいることも発覚した。彼は法廷で「女にもてるから、私もどうしようもない」との仰天発言をした。

重慶市渝中区ごみ処理所の範文華・元所長は「最も運の悪い汚職幹部」と言われている。金儲けしようと30万元(390万円相当)を収賄したが、事件発覚後、収賄金を全額返却した上、口止め料として40万元(520万円相当)を支払った。逮捕された後、「私も被害者だ」と主張していた。

甘粛省慶城県の張暢玉・元県委書記は「収賄を断ると、相手のプライドを傷つけてしまうのではないかと心配した。それでプロジェクトが失敗したら、私は罪人になってしまうのではないか」と堂々と責任逃れをしようとした。

山西省呂梁市上水西村の幹部・王根平は「汚職しないなら、幹部になる意味がないのでは」と公言していた。

湖南省常徳市の彭晋镛・元市委副書記は「ほかの人が皆汚職しているのを見て、私がしないと、孤立していると感じていた」と動機を語った。

無期懲役を求刑された福建省政和県の丁仰寧・元県委書記はかつて妻に、「権力の大きさは利益の大きさだ」と話したという。

女好きで知られていた湖北省天門市の張二江・元市委書記はいつもスタッフに「町にいい女があれば連れて帰ってくれ」と指示していたほどだった。彼曰く、「昔の皇帝にはたくさんの側室がいた。私に2、3人の愛人があってもたいしたことではない」と話した。

(翻訳編集・高遠)