【大紀元日本1月29日】江蘇省蘇州の鉄道駅で24日、男性が飛び降り自殺をはかる事件が起きた。男性は死亡。帰省用のキップが買えなかったことが原因と見られているが、詳細は不明である。
東方ネットの報道によると24日夜8時40分頃、蘇州駅の乗客待合室がある建物2階の西側から、中年の男性が突然手すりを乗り越えて飛び降りた。飛び降りる前の男性の様子は、暗い表情で、荷物などは所持していなかったという。
男性が落下した地点は、建物1階の改札口付近であり、落下により血が一面に飛び散った。事件発生当時、改札口付近には入場を待つ多くの乗客がいたため、突然の飛び降り自殺に、現場は一時騒然となった。
上海鉄道局によると、目撃者の証言や現場のビデオ映像から、警察は同事件を自殺と見ているが、男性の荷物や身分証明書が発見されていないため、引き続き男性の身元と自殺の原因を調査しているという。
この飛び降り事件は今、ネット上で論議を呼んでいる。大部分のネットユーザーの見方は、男性が帰省用のキップを買えなかったことが自殺の原因だとしているが、男性が身分証明書を持っていなかったことから、スリの被害に遭って財布やキップを盗まれ絶望的になったことが原因だと推測するユーザーもいる。
2月3日に旧暦の元旦(春節)を迎える中国では、出稼ぎ労働者などの「大帰省」のピーク時を迎えている。この時期に鉄道などの交通機関のキップが極めて入手困難な状況は、長年解決されないままである。
なお、1月19日〜2月27日の春節期間中は、「春運」と呼ばれる特別の鉄道運行体制となり、今年は2億3千万人にのぼる大移動が予測されている。
(翻訳編集・牧)
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