「猛毒」農薬の中国産野菜140トン、ロシア税関で摘発

2011/02/04
更新: 2011/02/04

【大紀元日本2月4日】ロシア北東部最大の港・マガダン港で2日、ロシア国内に入荷する予定の中国産野菜140トンから猛毒の残留農薬が検出された。検疫責任者は、これらの野菜が「市場に入ったら恐ろしいことになる」とコメントしている。3日付のラジオ自由アジア(RFA)が伝えた。

地元報道によると、2日にマガダン港に入港した中国の商船から摘発された140トンの野菜には、ジャガイモや人参、白菜などが含まれる。検疫責任者の話によれば、140トンの野菜から安全基準値をはるかに超える残留農薬が港で検出されたため、緊急にモスクワの検疫部門にも検疫の協力依頼をしたところ、同じ検査結果が出たという。「これらの野菜には猛毒があり、市場に出回り、食卓に出されたら、恐ろしいことになってしまう」と同責任者は話している。

ロシアの国内テレビでは「中国人が有毒野菜をロシア人に食させ、害を与える」という激しいタイトルでこのニュースを報じている。「中国の輸出商がロシアの食品基準を知らない訳はない。にもかかわらず、彼らはこれほど大量の有毒食品をロシア人に送り込もうとしている」と、同報道は中国の輸出商を痛烈に批判した。

一方、RFAは、中国は必ずしもロシア向けに有毒野菜を選んで輸出したとは限らず「中国人自身も毎日有毒食品を口にしている」という一部メディアの指摘に言及し、「中国の野菜や果物には、ロシアで禁止されている猛毒農薬や化学製剤が使われているため、ほぼすべての野菜や果物の残留農薬が安全基準を超えており、人体に有害だ」と分析する。

なお、現在この140トンの「猛毒」野菜はマガダン港に差し押さえられており、現地処分するか、中国に送り返すかを当局は検討中だという。

(翻訳編集・張凛音)
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