【大紀元日本2月13日】中国衛生部は11日、今年のインフルエンザ・ウイルスA型(H1N1)感染は、2月8日の時点で計3833例、その内死亡20例と発表した。北京紙・新京報によると、1月の感染者数は、昨年1年間の感染者数の半分を占めているという。
衛生部によると、現在中国はインフルエンザ感染のピーク時であり、特に南部各省ではインフルエンザ感染が増加しているという。一方、北部では今年の1月中旬にピークに達してから、徐々に収まってきているという。
インフルエンザの制御、状況把握、ワクチンの予測などのために、中国衛生部は11日、北京、黒龍江省など10の省・市の計20の病院と実験室を指定し、インフルエンザ入院患者に対して、感染ウイルスの抗原性、遺伝子、薬への耐性などの分析作業を指示した。
衛生部の統計では、2010年1年間のインフルエンザA型(H1N1)感染例は計7123例で、死亡は147例。昨年同期と比べて、今年は感染者数・死亡者数とも少ない傾向だという。
新京報は、専門家の分析として、新型インフルエンザ・ウイルスの変異発生がないことから、これまでに使用したワクチンは効力を有しており、感染拡大の可能性は少ないと報道している。
一方、ポータルサイトに掲載されている関連報道についてのネットユーザーの発言では、広東省や福建省などでは旧正月中のインフルエンザ感染が多く、また、衛生部は現在新型インフルエンザを一般のインフルエンザとして監督・管理していることから、政府が発表した統計数字は信用できないなど、不信感を見せる発言が多くみられた。
(翻訳編集・余靜)
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