【大紀元日本2月17日】空母キラーと呼ばれる中国人民解放軍が開発中の対艦弾道ミサイル(ASBM)「東風21D」について、 米海軍第七艦隊の司令官はこのほど、AP通信の取材に対して、「それほどの脅威ではない」との認識を示した。BBCが報じた。
東風21Dは重さ450キロの弾頭を6基搭載でき、広い飛行甲板を持つ空母を高速で頭上から撃破することを狙っている。射程は1300キロー~1800キロ。台湾、沖縄周辺のほか、横須賀、佐世保など、在日米軍の港湾拠点を含む日本近海が射程に収まる。
これまで軍事専門家は、同ミサイルは第二次世界大戦後、米軍空母でアジアの軍事力を制御しているという局面に変化をもたらすと示唆した。
これについて、同米海軍司令官は取材で、「同ミサイルは米空母にとってそれほどの怖い存在ではない」と述べ、「東風21D」ミサイルの戦闘能力をまだ実証できていないと指摘し、米軍も状況をしっかりと観察しているとも話した。
また、米海軍はこの新たな脅威のため、太平洋上の戦略的配置を変える考えがないとも明らかにした。同司令官は、日本や韓国、フィリピンおよびその他の必要な地区で引き続き軍事展開していくと話した。
BBCの関連報道は、「東風21D」の開発成功により、中国当局は太平洋上の戦力を拡大させ、周辺地域および領土問題において今後さらに強硬な態度を取るだろうと分析している。
(翻訳編集・叶子)