学校給食の牛乳で児童251人が中毒=陝西省

2011/04/23
更新: 2011/04/23

【大紀元日本4月23日】中国陝西省楡林市の小学校で22日午前、給食に出た牛乳を飲んだ児童251人が体の不調を訴え、このうち16人が発熱や腹痛、下痢などの中毒症状を起こした。国内メディア各社が報じた。

食中毒が起きた魚河鎮中心小学校では毎朝、簡単な朝食が提供されている。22日朝7時ごろ、朝食を食べた児童971人のうち、251人が体の不調を訴えた。これらの児童は全員、この日の給食に出た3種類の乳製品の中の「牛乳」を飲んだという。牛乳以外に、この日はヨーグルトとくるみミルクも出ていたが、この2種類の乳製品を飲んだ児童には不調はなかった。

牛乳は地元の教育当局が調達した中国のブランド「蒙牛純牛乳(学生用)」だった。2週間に一度学校に届けられ学校の倉庫で保存される、と同校の厖校長は話した。今回児童らが飲んだ牛乳は前日に配送されたもので、「いつもの産地のフフホト市(内モンゴル)ではなく、宝鶏(陝西省)産だった」という。

体の不調を訴えた児童らはその後病院に運ばれ、検査の結果、細菌性食中毒だと診断されている。中毒の詳しい原因について調査中だという。

中国では今月7日、甘粛省で牛乳に亜硝酸塩が混入され、飲んだ乳幼児3人が死亡する事件が起きており、粉ミルクに続き、牛乳に対する人々の不安が高まっている。

(翻訳編集・張凛音)