迫害12年「中共の暴力と欺瞞」いまこそ終焉の時 東京で7・20反迫害パレード

2011/07/20
更新: 2011/07/20

【大紀元日本7月20日】 連日の猛暑が続く東京で17日、中国において現在も続く法輪功(ファルンゴン)への迫害を停止させるためのパレードが行われた。

 「解体中共、結束迫害」 中共を解体し、迫害を終結させよ

今から12年前の1999年7月20日、中国共産党による法輪功への大規模で凄惨な迫害が始まった。

この迫害は、当時の国家主席で中国共産党総書記だった江沢民が、政府内の大多数の反対を押し切り、「3カ月で法輪功を消滅させよ」と独断で命じて始められたものであり、不当逮捕・拷問・虐待等により、現在までに身元が判明しただけでも3428人の法輪功学習者が犠牲となっている。またその他にも、身元が判明していなくても死亡または行方不明になっている法輪功学習者は極めて多い。

さらには、恐るべき非人道的手段で思想改造を行う「労働教養所」や、精神を破壊する薬物を注射する「特殊な病院」などが中国全土にあり、それらの施設に強制収容されている法輪功学習者は数十万人とも言われている。

迫害開始以来、この「7・20」は、中国共産党による法輪功迫害という、史上かつてないほど残酷で理不尽な人権迫害を一日も早く停止させるための原点と位置づけられ、世界中の法輪功学習者のみならず、各国の政府要人や著名人および一般市民も参加して、

パレード参加者の胸に抱かれた迫害犠牲者の遺影(大紀元)

集会やパレードなどの活動を行っている。

そのような中、東京で17日、日本在住の法輪功学習者らが反迫害パレードを行い、中国国内で今も続く法輪功迫害の即時停止と、その元凶である中国共産党の解体を訴えた。

パレードに先立ち、NPO法人日本法輪大法学会の鶴薗雅章代表が、本紙のインタビューに答えて次のように述べた。

「残念ながら、12年経った今日もなお中国では、中国共産党による残酷な法輪功への迫害が続いている。最近のことだが、法輪功学習者を銃殺したという情報も伝わってきている。また、米国のどこからか法輪功に関係するとされる場所から、法輪功のイメージを甚だしく貶めるようなメールが世界各地へ出された。ところが、これを調べたところ、全くの偽メールで、中国国内から発信されたことが分かった。このような中共の暴力と欺瞞による迫害は、一日も早く停止させなければならない」

 滅びゆく加害者 威徳を輝かす法輪功

この日、東京は朝から雲ひとつない快晴で、

力強い演奏でパレードを先導した天国楽団(大紀元)

気温34度の猛暑日となった。

午後1時過ぎ、日比谷公園を出発したパレード一行は約300人。この日の空のようなスカイブルーのユニフォームに身を固めた、約70人の天国楽団による勇壮なマーチの先導で、上野公園の不忍池までの約2時間を、炎天下をものともせず堂々の行進をおこなった。

有楽町駅前を通過するパレードに見入っていたある年配の女性は、パレード参加者から真相を伝える資料を受け取り、その説明を聞いた後、次のように語った。

「この気功の名前だけはどこかで聞いたことがあります。ゆっくり身体を動かして健康になるのなら、とても良いものでしょう。それが禁止されて、しかも迫害されるなんて、全くおかしいですね。私は、中国の人たちは、本当は決して悪くないのだと思います。ただ、中国共産党の政治が悪いため、それをごまかすために反日思想ばかり宣伝しているのですね。それは日本にとっても不幸なことです。皆さんの努力が実るよう、心からお祈りしています」

この他にも、パレードの途中で、沿道の人々から「がんばってください」という激励や賛同の言葉が多く聞かれた。

12年前、「3カ月で法輪功を消滅させよ」と命じた江沢民は、先日、「死亡説」が伝えられたまま、その生死も含めて中国政府からは一切の情報が断たれている。

状況から見て、実質的な「江沢民死亡」は動かしがたく、もはやどのタイミングで発表するかという政治的判断の段階にあると考えられるが、いずれにしても、先に滅んだのは迫害を命じた加害者であり、法輪功は迫害という苦難の中で確実に鍛えられ、多くの人に支持されて、ますますその威徳の光を放つようになっている。

 公館・中国大使館の巨大な欺瞞

そもそも迫害が始まる前、法輪功(ファルンゴン)は、中国共産党の幹部、警察関係者、高級軍人などを含む中国社会のあらゆる階層の人々から、

迫害停止を求めて12年。しかし中共の人権迫害は止まない。至った結論は「中国共産党を解体せよ」であった(大紀元)

圧倒的な支持と人気を得ていた。

それは、中国伝統文化に基づく気功修煉法である法輪功が、「真・善・忍」という宇宙の特性にしたがい、誠実に修煉を続けることによって、誰でも確実にその効果があらわれるからである。それは、個人の心身の健康に著しい向上が見られるばかりでなく、職場や地域などの社会生活においても、「良い人になる」ことを目指す法輪功学習者の周囲には、必ず「道徳的、調和的」な望ましい環境が出現したのである。

そのような法輪功を賞賛する実例は、迫害開始前の中国メディアにも数多く取り上げられ、中国政府の関係機関から法輪功に贈られた表彰状などは枚挙に暇がない。

1992年5月13日より、中国東北部の長春市において一般公開講座という形で伝えだされた法輪功は、わずか数年で中国全土に爆発的に広まった。

それは、法輪功がまさしく「本物」であるとともに、法輪功を人から人へ伝える際には、金銭を受け取らない、自分の考えを入れない、などの禁止事項が厳格に守られていることの証明でもあった。迫害前の時点で、中国国内の法輪功学習者は1億人に達していたとも言われている。

そのような全く健全な法輪功に対して、なぜ江沢民および中国共産党は理不尽な迫害を加えるのか。

端的に言えば、圧倒的な人気をもつ法輪功に対して、中国国民から全く支持も尊敬もされない江沢民が、異常な「嫉妬心」と病的なまでの危機感を抱いたからに他ならない。

また1949年に政権を奪取した中国共産党が、中国伝統文化をことごとく破壊し、「暴力と欺瞞」によって数千万の中国人民を犠牲にしながら延命してきた政党であるために、正統な中国伝統文化に基づく法輪功を根本的に容認できなかったという背景もある。

江沢民および中国共産党は、法輪功迫害を強引に進めるために、法輪功が人々を狂わす「邪教」であると国内外に宣伝する暴挙に出た。

駐日本の中国大使館のホームページには、わざわざ日本のオウム真理教を引き合いに出して、「法輪功を学んだために精神に異常をきたし凶悪犯罪をおかした」などという「実例」が、ずらりと並んでいる。

言うまでもなく、それらは全て、根も葉もない捏造である。

しかし、ここに一つの真理が見えてくる。つまり、そのような捏造をおこなう中国共産党こそが、まさしく「中国のオウム真理教」そのものであるということだ。

 いまだに続く法輪功迫害 一日も早く停止を

法輪功学習者は、中国国内および世界各国において、中国共産党の欺瞞と悪魔的本質を解き明かし、人々を覚醒させるための

有楽町駅前で、大勢の人の注目を集めるパレード一行(大紀元)

「真相伝え」という活動をおこなっている。

12年にわたる地道な努力の結果、まもなく1億人に達する数の中国人が、中国共産党およびその関連組織からの脱党・離脱を自己表明する「脱党運動」に賛同し、自ら勇気をもって「脱党」している。

昨年3月には、米下院で法輪功迫害を停止することを米国政府として中国政府に要求する605号決議案がほぼ満場一致で可決されたことを始め、自由と民主を標榜する各国の政府、閣僚クラスの政府要人、各界の著名人などが、史上最大の人権迫害である法輪功迫害を停止させるため、中国共産党政権に対して、毅然とした態度を表明しつつある。

しかし一方、中国国内における法輪功迫害が、いまだに続いていることも事実である。

この日のパレードに天国楽団の一員として参加した茨城県在住の代先兵さんは、今年5月に中国にいる兄が不当拘束されたま

5月26日に不当逮捕された兄・代先喜さんの写真をもつ代先兵さん(大紀元)

まであることについて、次のように語った。

「法輪功学習者である私の兄・代先喜は5月26日、広東省東莞市で、真相を伝えるチラシを配っていたところ、派出所の公安に拘束されました。看守所という勾留施設へ入れられたまま、家族とも面会できていません。7月12日になって、看守所から家族のもとに、兄が1年間の労働教養所送りになるという通知が来ました。兄ばかりでなく、このような恐るべき施設に入れられている中国国内の法輪功学習者は、現在も非常に多いのです。法輪功への残酷な迫害を一日も早く停止させるため、日本政府や日本の皆さん、世界各国の人々の協力をお願いします」

1999年7月20点xun_ネ来、法輪功への大規模な迫害に対応するかのように、中国国内の社会道徳は完全に崩壊した。胡錦濤国家主席の提唱する「和詣社会(調和社会)」が破綻していることは、もはや明白である。

歴史に仮定はありえないが、もしも12年前からの法輪功迫害がなかったならば、健全な気功修煉法である法輪功は、中国社会の再建と中華民族の再生に絶大な力を発揮したであろう。

今日もなお中国国内には、身の危険も顧みず、一人でも多くの同胞を救うため「真相を伝える」法輪功学習者がいる。彼らは、12年の迫害を耐え抜いた、勇気ある人々なのである。

歴史は、すでに答えを出している。

その善悪正邪を正しく見極めることは、日本人の責務でもある。

 (牧)