【大紀元日本8月3日】浙江省杭州市では1日、市内で営業するタクシー約8000台のうち、半分ないし3分の2の車両の運転手が、ガソリン価格の高騰などによる収入の減少に抗議してストライキを行った。同日、上海市でもタクシー運転手らが年金待遇の改善を求めてストライキを敢行。国内紙・毎日経済新聞が報じた。
杭州市のストライキで運転手らは、初乗り料金の引き上げと社納金などの引き下げを求めた。ガソリン価格の高騰で営業収入が減少する一方、物価の上昇が追い打ちをかけ、生活が苦しくなっていると、運転手らは訴える。運賃の価格調整について、半年前から管理部門に要請してきたが、折り合いがつかなかったという。
運転手らのストライキに対し、杭州市当局は同日、今年の10月末までに運賃の改定を行う方針を打ち出した。それまでに、運転手らに対して臨時補助を与えるという。なお、ストライキは2日現在、まだ続いている。
同日、上海市でも復新タクシー会社の運転手らが年金待遇の改善を求めてストライキを行った。運転手らは、「我々は年金がほしい」と書いたプラカードを窓ガラスに貼付け、空港近くの仙霞路などで1列に駐車した。
今年4月以来、ガソリン価格と物価の高騰がタクシー運転手らの生活を圧迫している。北京、深セン、上海、大連などではすでに初乗り料金の値上げや、運転手らにガソリン代の補助を出すなどで対策を講じている。
(翻訳編集・張凛音)