【大紀元日本9月1日】29日のニューヨーク。「歴史的な災害と損失をもたらす」と予測されたハリケーンが去り、雲一つない青空が広がった。
当日朝、世界各地からやってきた5000人の法輪功学習者がニューヨークに集まった。ニューヨークで年に一度開催される「法輪大法修煉体験交流会」に参加するためである。
1992年に中国で李洪志氏により世に伝授され、1999年7月に中国本土で共産党当局による弾圧が始まったことをきっかけに世界に知れ渡った気功修煉法・法輪功(ファルンゴン)は、今年で伝授19年目を迎える。学習者らが中共による迫害の真相を伝え迫害停止を根気よく
29日、ニューヨークで開かれた法輪功の交流会(撮影・戴兵)
呼びかけてきたことをきっかけに、近年、大規模な民衆の「平和運動」が巻き起こりつつある。毎年一度ニューヨークで行われるこの「交流会」は、世界各地の学習者らが法輪功の学習と社会に対する真相伝えについて交流する場となっている。
朝10時、交流会が始まった直後に、創始者の李洪志氏が会場に現れ、1時間近く法を講じた。いかなる摩擦の中でも自分の足りないところを探し、自分の心性を高め、修煉者としての気高い風格を表すよう、弟子たちに伝えた。また、社会に法輪功の真相を伝え、人々の善を引き出すよう弟子たちに教えた。
「相は心より生ず」
その後の交流会では、十数人の学習者がスピーチを行った。
ニューヨーク在住の王さんは、修煉を重ねて「相由心生(相は心より生ず)」ということを実感している。彼女は、法輪功の著作物『転法輪』を一心に学習し、日常生活の中でもそれに従って自分を厳しく律し、利己的な心を絶えず取り除き、常に穏やかな心を保つよう心掛けている。「相は心より生ず。思想を高めれば身体も変化してくる。自分の顔つきや体型はここ数年で大きく変わった。きれいになったと良く人に言われる」という。
ニュージャージー州から来た7歳の女の子・蓮花ちゃんの発言は会場に多くの笑い声をもたらした。蓮花ちゃんは小さい頃から両親とともに修煉して来た。自分が大好きなアイスクリームをお父さんに譲ることや、学校で自分をいじめた同級生を許したことなど、家庭や学校での生活の中で法輪功の教え「真・善・忍」に従って自分を律する例を紹介した。
修煉体験についてスピーチするニューヨーク在住の王さん(撮影・馬有志)
修煉体験についてスピーチする7歳の蓮花ちゃん(撮影・馬有志)
法輪功の良さに感服して人々に法輪功を伝えた体験を紹介する学習者もいた。ニュージャージー州在住の大学教授・憑さんは、自分の学生にしばしば法輪功の良さを紹介している。法輪功のことを紹介する授業はいつも多くの学生が受けているという。そのほか、ブラジルから来た学習者がブラジルでの法輪功の普及について話した。
法輪功サイト・明慧ネットの紹介によると、法輪功は「真・善・忍」の特性を唱える心身鍛錬法。1992年5月に創始者の李洪志氏により世に伝授されて以来、クチコミで広まり、心身の健康維持における顕著な効果により、世界中で広まりつつある。現在中国大陸を含めて1億人以上の学習者がおり、世界100以上の国で伝えられているという。主要な著作は40数種類の言語に翻訳され世界各地で発行されている。
真相を伝える
修煉から体得したことだけでなく、社会に対する真相伝えの努力についても交流が行われた。台湾から来た弁護士の朱婉_qi_さんは、独立中国語メディア・新唐人テレビが中国大陸向けに電波を発信するのに使っている台湾系衛星のリース契約を更新させるために、台湾系衛星会社に対する中共の圧力の真相を、絶えず台湾や欧米各国政府に伝えてきた。
日本から来た顧さんは、電話やネットを通して中国大陸の人々に「共産党関連組織からの脱退」を勧める経験を紹介した。電話を受けた中国人の反応は、最初は罵言が多かったが、近年脱退に同意するケースが急速に増えているという。
世界脱党支援センターによると、中国共産党とその関連組織(共産主義青年団、共産主義少年先鋒隊)からの脱党・離脱を表明した人は、2011年8月6日に1億人を突破したという。
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