【大紀元日本10月11日】中国はロシアから戦闘機のエンジンを大量に購入している。今年はすでに2件の取引を結んだほか、近いうちに新たな発注を行う予定。ロシア軍事企業の幹部によると、これまでに中国がロシアから購入したエンジンの総数は1千台に上る。
ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は専門家の見解として、中国国産のエンジンは馬力が弱く寿命も短いため、この分野において、依然としてロシアに依存するしかないと報じた。
モスクワにあるロシア戦闘機エンジンの主要メーカー、ロシア礼砲機械生産連合体のマサロフ会長はこのほどメディアに対して、中国は10月末に140台のAL-31FN戦闘機エンジンを購入する予定だと明らかにした。実現すれば、今年中国とロシアが交わす3件目の関連取引になる。
これまでの2件は、今年初めのAL-31F戦闘機エンジン150台と、7月の総額5億ドルに上るAL-31FN戦闘機エンジン123台の購入取引だ。
ロシアの世界武器貿易機関の責任者コロテチェンコ氏はVOAに対し、戦闘機エンジンの取引は中ロ両国の武器貿易のもっとも主要な項目であると話し、「中国の武器製造企業はすべての武器と装備の製造を試みているが、依然として、ロシアと中国の軍事技術協力は一部の分野において続けられている。中国はロシアと提携する以外選択肢がないからだ。戦闘機エンジンはその内の一項目である」と語った。
コロテチェンコ氏の見解では、中国が模倣製造した戦闘機エンジンは品質が不安定で、馬力が弱く、寿命も短い。そのため、中国はこの分野でロシアに頼るしかない。
ロシアメディアの報道によれば、中国は2003年からロシアから戦闘機エンジンを仕入れ始めた。2007年と2009年には、双方は大型の購入契約を結んだ。上記のAL-31シリーズのほか、RD-93シリーズも大量に買い込み、主に中国が輸出する戦闘機に搭載しているという。
また、ロシア礼砲機械生産連合体のマサロフ会長は自身の統計データとして、これまでに中国がロシアから購入した戦闘機エンジンの総数は1千台を超えていると話した。
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