【大紀元日本1月14日】北京市在住の人権活動家・李金平さんがこのほど、国際人権団体「中国人権」(本部・ニューヨーク)に公開状を寄せた。北京市の精神病院に監禁されて、精神薬物などを強制投与され重病を患ったという実体験を綴るものだった。
ラジオ・フリー・アジア(RFA)が、李さんを取材し、本件を詳しく報道した。
それによると、李さんは北京市朝陽区常営郷十里堡村に居住。北京市公安局朝日支局の元警官だった彼は2000年に辞職した。2005年、学生の民主運動を支持したために軟禁された趙紫陽・元総書記が死去した。以来、李さんは自宅で仏壇を設置して追悼行事を行ってきた。2008年初め、現地当局は李さん所有の家屋を強制的に取壊し、収入源である農園を破壊した。
精神病院に強制監禁された経緯について、RFAは李さんの証言を次のように報じている。
2010年10月8日、服役中の民主活動家・劉暁波さんがノーベル平和賞を受賞した際、支持者たちは同日、祝賀イベントを開いた。李さんは参加しなかったが、同日夜警察当局に強制連行されて監禁施設に入れられた。10月30日の誕生日、警察は李さんに、趙紫陽・元総書記の追悼活動の取りやめや、自宅強制取壊に同意したという書面への署名を強要してきたが、李さんは固く拒否した。当局は彼を精神病院、北京市第三人民医院に強制入院させた。
李さんは、この精神病院で強い副作用の薬物を強制的に投与されたと主張している。「あるとき、婦長が持ってきたご飯とおかずを食べた後、激しい吐き気と胃痛に襲われた。その後、一週間、目を閉じることがまったくできず、眠れず、心臓が喉から飛び出すような心持ちだった。非常に苦しかった」と李さんは当時を振り返った。
半年後、李さんは脳血栓と脳萎縮と診断され、ほかの病院に転院され、昨年7月に釈放されたという。
深セン市の地平線法律事務所の黄雪濤・弁護士は、RFAの取材に対して、李さんのような被害の事案はよくあると語った。
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